【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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数字上の、あくまで数字上の話

ようやく一喜一憂できるようになってきた。

3連勝したのに、順位は10位のままという順位表とのにらめっこのことだ。降格圏に片足を突っ込んでいた頃を思うと、ようやくという気持ちが強い。

だが上を目指す、頂点を取りたい、という意味では現在の10位というのは受け入れられる順位ではない。ただしすでにすっごく厳しい。その辺りを見てみよう。

22節を終えての、現在の首位が浦和で勝ち点44。これは試合数×2の勝ち点ペースでいけば優勝できると言われるペースに合致する。ちなみに昨年は首位の広島と2位のマリノスがともに勝ち点44で並んでいた。浦和さん、いいペースですよ。

比べるのもおこがましいが、マリノスは現在勝ち点33。3連勝してようやくは33。浦和との差は11離れている。浦和が4連敗、マリノスが4連勝してようやくひっくり返る数字である。

あくまで数字上の話だが、順位逆転の目安は残りの試合数の勝ち点差なら、逆転可能と言われる。今で言えば残り試合が12なので、マリノスあたりまでがギリギリ逆転圏内と言えるわけだ、数字上では。

例えばこういう感覚である。

上位が1勝1分なら勝ち点4を獲得。対して下位のチームが連勝すれば勝ち点6となり、2試合消化が進んで勝ち点差が2縮まるわけだ。

ま、ぶっちゃけ去年、残り2試合で2位に勝ち点差を5つけながら逆転優勝をさらわれた経験のある我々ならば、逆もまた然り。もちろん試合数×3の差が理論上で逆転可能な最大差であるから、まだまだ諦める水準ではない。

ここからは順位が動いた例として、2007年の鹿島の大逆転優勝を紐解くことで勇気が出ないかみてみよう。

第22節終了時、

1, 浦和 49 →70

2, G大阪 45 →67

3, 鹿島 42 →72

鹿島が勝ち点差7を埋め、逆に2差をつけた。この間、実に10勝2敗。さすがに負けなしとはいかないが、驚異的なペースだ。浦和も最後に連敗した印象があるが、勝ち点21を積んでいて「失速」とは言い難い。要するに、鹿島がすごすぎた。

一方で今年の浦和は、西川の加入が影響しているのか、脆さがなく、大崩れや連敗するイメージがない。だが近年のJ1は以前にも増して混戦。勝ち点が70を超える優勝争いになる可能性は低い。優勝ラインを(甘めに)65と予想すると、現在勝ち点33のマリノスは32が必要となる。残り12試合で取れる勝ち点が最大で36と考えると…無茶苦茶キツイ。

10勝2分ー鹿島の大逆転を上回る快進撃が必要だ。最低でも5連勝を2回。かように負けたら終わりのトーナメント。

答えはただ一つ。目の前の試合に勝つ、相手の順位は関係ない。そして上位がしくじるのを待つ。

順位表を見て、一喜一憂できるようになった頃にはもう秋風が。だが、けが人が復帰して、心技体が整えば不可能と断じることもない。

リーグの前に、ナビスコ杯は近年必ずトーナメントで当たる柏レイソル。苦手の相手を2試合合計で退けられたら、この連勝の勢いは本物になるだろうか。

毎試合が最終戦のようなクライマックス、それも悪くない。

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