【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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よくぞ勝ち切った!いろんなチカラで手繰り寄せた勝ち点3を心から讃えたい〜第22節・仙台戦 2-1

「こだま」でしょうか。いいえ。

ユアスタの構造上、よく歓声が反響すると、放送の中で紹介があったが、そんなことは関係ないくらいマリノスの名を叫ぶ声がテレビを通して本当によく聞こえてきた。現地で最後まで応援したサポーターの皆さん、ありがとうございます。お疲れさまでした。川崎戦の事件を受け、今後の応援のスタイルを誰もが手探りで迷う中でも、3連勝を飾ることができたのは、今日も現場で選手たちの後押しをしたその声が、大きなパワーの源になったと私は確信しています。良い応援でした!

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8月30日(土) 2014 J1リーグ戦 第22節

仙台 1 - 2 横浜FM (19:04/ユアスタ

得点者:18' 栗原勇蔵、31' 菅井直樹、90'+3 下平匠

天気: 曇、弱風、気温 23.0℃、湿度 75%

芝状況: 全面良芝、乾燥

入場者数:17,468人

主審: 佐藤 隆治

副審: 山内 宏志、山口 博司

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得点はいずれもコーナーキック。いずれもマークを上手く外した。

1点目は中澤佑二がおとりになり、スクリーンを仕掛けたように見え、栗原勇蔵がフリーで飛び出した。

2点目はその栗原がニアで引きつけて、下平匠がフリーになっていた。

4月のホームの仙台戦では、まんまとそのプレーでやられ、しかも昨今セットプレーの守備にほころびを見せていたが、逆にセットプレーで2得点。何度見返しても、中村俊輔のキック精度が素晴らしいことは再確認できるのだが、あんなにも「してやったり」のフリー状況が作れた原因がよくわからない。

MOMには、俺らの守護神・榎本哲也推したい。

確かに仙台の同点ゴールは、哲也のパンチミスから生まれたのだが、その失点よりも遥かに多い仙台の決定機を防いだ。夏以降ではお目にかかれなかった、「神憑っている」哲也が今晩、いた。仙台のファーストシュートや、梁勇基の至近距離のシュートを顔面ブロックで防いだシーンなど。

こちらもバーを叩いた惜しすぎる俊輔のロングループや、伊藤翔の反転ボレーなど惜しいシーンはいっぱいあった。それでも決めきれない。内容はよくても、うー、引き分け濃厚か。と、思ったところで勝ち越すことができた。それには哲也のセーブが大きい。1対1でのコースを塞ぐポジショニングが絶妙だったということだろう。

一方、怪我をかかえているはずの中村俊輔コーナーキック以外でも存在感を放った。ポジションは戦前に話していた通り前めで、配球役は中町と小椋。自らは裏に抜け、フリーランし、怪我人の多いチーム事情にあわせて役割を変えていた。

角田らの執拗なマークに最初は思うようにボールを運べないシーンがあったが、とくに後半は仙台側の運動量ががくっと落ちたことも手伝ってチャンスを連発。上記の惜しいシュートもあった。攻撃面での最大の功労者だろう。

また兵藤は肘打ちで出血をかかえながらも裏抜けに奔走し、伊藤翔も前を向くシーンが作れており、守備でも貢献。とにかくモチベーションの高さが目についた。淳吾はもう少し兵藤や俊輔の動きを予測したパスを出せないか。出血した兵藤のほうが交代まで懸命に走っていた点は、書いておきたい。

中町は今回も指揮者として君臨、小椋は安定してきたか、最近の試合の中ではいい意味で目立たない。セカンドボールを拾い続けてくれたことが、後半の圧倒感につながったのは言うまでもないか。

栗原のロングパス、あるいははじき返しも最近やけに精度がいい。これもボールの支配率アップに繋がる。ウイルソンに最初の競り合いで、圧倒したことはその後の仙台の攻撃で無謀なロングボールを減らす一因にもなったのではないか。

押し込んでいるから、両サイドバックの攻撃参加の意欲も高く、ポジションも前になる。小林はピンチになりかけても抜群の安定感。下平は前半に惜しいボレーと、そして値千金の決勝点。栗原の頭を越すボールに、思いっきり身体をそって伸ばした。よく当てたし、よく枠に行った。地道なセットプレー練習が実ったと言う他はない。

ちなみに途中で出場した藤田も一生懸命ポストプレーをこなし、決勝点をあげるために88分に投入された端戸も意欲高く攻撃に関与した。奈良輪も2列目でクロス供給のためにサイドを駆け上がり、彼もまたいい表情をしていた。

これで開幕以来の3連勝を達成。ようやく内容に結果が伴ってきたと言うべきか。

ラフィーニャと学不在だからやはり得点が…とならなかったのは大きい。だが彼らの不在はもう少し続きそうだ。依然、正念場である。

そして、首位との勝ち点差は詰まらず、順位も10位のままで上がらなかった。だからこそ、この勝利に価値がある。つまり、もし勝てていなかったら、さらに差は開き、事実上の終戦だった。

なんとか食らいついたのだ。上位が取りこぼすまで、我々は勝ち続けるしかない。

スタンドとしては応援も再出発。

新しい道を、勝利の道を照らそう。

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