上位にいる川崎から勝ち点3を奪うことができるかどうか。
そこには今季残りの趨勢がかかっている。それくらい大事な一戦である。
次に上位チームとの対戦があるのは9月20日の鹿島戦だが、今日勝ち点3を取れないようなら、もうこの頃には事実上、マリノスの今季は終わっている可能性が高い。上位との差はどんどん離れ、後ろの残留争いが少し気になるような日々になってしまう。優勝が全てとは言わないが、今や天皇杯に敗れ来年もACLに出るには、リーグで3位以内を目指すしかないのだ。
一縷の望みをつなぐには、勝つしかない。
川崎の順位は2位、確かに強い。「完成型」に達したという専門家もいる。エンタテインメント性も高く、前節の5-4の試合などそうそうできるものではない。5月に過密日程でボロボロの川崎に3-0で勝ったことは、今回の参考にはならないだろう。強力な前線、得意のカウンターを食らう展開にしてはならない。
そして舞台は三ツ沢。水曜、天皇杯の屈辱から、このホームでの連敗は絶対にあってはならない。チケットはすでに完売で、今から入場する方法は、マリノスのハーフ年チケを購入することだけである。
鍵はラフィーニャ。天皇杯に出たくても出られなかったため、数少ないフレッシュなメンバーだ。天皇杯のシュート30本のほとんどが枠外か、キーパーの正面に飛ぶのを見るうちに、ラフィーがいればと考えた人も少なくなかっただろう。
何よりも欲しかった決定力と、それから川崎守備の隙をつくスピードがある。徳島にて周囲との連携の大幅な向上を見せたのが果たして本物だったのか。上位チームにも通用するのか。その意味でも見所十分である。
ラフィーニャが鳴門でのような活躍を見せれば、勝機はぐっと膨らむ。彼は、天皇杯でも手詰まり気味だったマリノスのオフェンスにとって希望の光である。その光がどれほど強いのか、注目したいところだ。
関東南部、予報よりも早く雨が降ってきた。この後蒸し暑くなり、選手の体力を奪うのか。過ごしやすい気候になるのか、それも結果を左右しそうだ。
繰り返すが、絶対に勝利が必要である。天皇杯の悪夢を払拭し、リーグ戦の希望をつなぐために。
そして舞台は三ツ沢なのだから。
分かりやすく吹田方面の名文句を借りるなら
「勝て勝て勝て勝てホームやぞ」。今夜の一戦はそんな感じである。マリノスの興廃はこの一戦にある、とあえて宣言しておこう。
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