【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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連覇の可能性を自ら手放した、逆転負けという屈辱〜天皇杯3回戦・北九州戦2-3

最初から最後までチグハグだった。なんとなく弛緩。

失点のシーンはもちろん緩さの象徴だったし、選手交代も、登録されていない新加入選手を使おうとした件も、スタンドの雰囲気さえも、緩くて温(ぬる)かった。

見ていた私も緩くなっていた。後半、幾度となくチャンスを潰して、嫌な感じが立ち込めても、2-1で、なんとなく逃げ切る、って書こうと思っていた。藤本淳吾以外、ほぼすべてのチャンスを枠外かキーパー正面に飛ばすひでえ攻撃だったが、うまくいかない時のマリノスの攻撃では見慣れたものとなってしまっている。ひいた相手を崩せない。放り込んでもダメ、短くつないでもダメ。もちろん北九州の粘り、とくにセンターバックが弾き返し続けた事実は褒められるべきなのだけど。

120分間でマリノスは「一瞬の隙」を3回許したわけだが、それはもう「一瞬」ではなく、隙だらけの領域だ。最後のファビオが止血しているシーンでやられたのは、もう何をか言わんや。

第94回天皇杯 3回戦

横浜FM 2 - 3 北九州 (19:00/ニッパ球)

得点者:8' 渡邉将基、12' 藤本淳吾、45'+2 藤本淳吾横浜FM)、85' 内藤洋平、120'+1 渡大生

天気:晴、弱風。気温29.7℃、湿度69%

芝状況:全面良芝、乾燥

入場者数:4577人

主審:吉田寿光

副審:平間 亮、青山 健太

立ち上がりにセットプレーであっさり先生を許し、

試合を閉めなければならない時間に緩慢な対応から同点に追いつかれ、

こちらは外しまくった後に、延長戦唯一のシュートを決められ。

もうやってはいけないことのオンパレード。J2チームに逆転負けを許すという堅守を売りにしている前回王者としてはあまりにも屈辱的であっけない負け方だった。

選手交代の摩訶不思議も一応書いておこう。

前半ATに淳吾のゴールで勝ち越したことで安心した要素はなかったか、藤田に代えて端戸を投入。そして唯一、北九州ディフェンスの裏をかくことが出来ていた淳吾に代えて天野純。で、コンディション的にどうなのかなという動きのイマイチな学は120分フル出場。

3枚目のカードは、2-2に追いつかれた直後に喜田が足をつってしまい、小椋を投入。これにより、延長で攻撃の選手を入れることはできなくなってしまった。これもチグハグを表してたな。

シュート30本だかなんだか知らないが、特別、相手のGKが神がかっていたとも思えず、自縄自縛の末に敗れたのだから、もう涙も出てこない。

敗因は一つではない。放送がないからゆっくり見返すこともできないし、あまり見直したくもないのだが、ともかく、ラフィーニャ騒動でケチがついたのか、ほぼいいところなく敗れ去った。これで大会終了だ。12月、どっかとどっかのチームが、日産スタジアムで決勝を戦うのを指をくわえて見ているしかない。

切り替え!とは言うものの、精神的なショックと、120分戦った肉体的なダメージをかかえて、中2日で川崎戦に臨む。あちらも愛媛に苦杯だそうだが、こっちのほうが30分余計に戦った(苦笑)。

あまりにもJ1が負けまくったために、「J1首位の浦和や2位の川崎が破れる波乱!ちなみに前回王者のどこぞのチームも…」みたいな扱いが今のマリノスの立ち位置を表してしまっている。

このまま、モヤモヤとしたまま、シーズンがたんたんと進むのはいやだ。リーグ戦とナビスコ杯、「強さ」と魂を感じさせて欲しい。

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