奈良輪雄太のコメントが存在感を物語る。「ラフィーニャ、いいですね。チョー速い。今度一対一やらせてもらいたいくらい」
奈良輪とラフィーニャの1対1、どんな感じでしょう。笑
2014 J1リーグ戦 第20節 徳島 0 - 3 横浜FM (鳴門大塚)
得点者:27' 中村俊輔(pk)、30' ラフィーニャ、92' ラフィーニャ
天気:雨のち曇、弱風、気温 26.8℃、湿度 86%
芝状況:全面良芝、水含み
入場者数:12,034人
主審:木村 博之
副審:五十嵐 泰之、原田 昌彦
俊輔が決めたPK、これを獲得したのもラフィーニャで、「ハットトリック級の活躍」と言って良いと思う。
ボールを後ろ向きで受けた後に、前を向く意欲とスピード。前節は三門雄大が、この日は中町公祐が、ラフィーニャへの縦パスを連発したが、そうした攻撃的なパスを出したいと思わせる選手である。
彼が前を向いてくれるから、近くでそっと息を潜める齋藤学や兵藤慎剛の突破も生きる。中町や三門の配球役も、信頼してパスを回すことができる。
奈良輪も絶賛するスピードと、そして決定力。2点目のゴールも、アディショナルタイムのダメ押し点も、決して簡単なゴールではなかったが、見事にゴールを決めてみせた。
いつも言われることだが、決定力は教育できるものではないらしい。全部のシュートを枠に入れることは求められていない。ただし1試合に一度か二度ネットを揺らす使命を帯びている。それにはもちろん、枠に入れることは最低条件だ。
小椋祥平がタイミング良く走り込んだ上に狙い澄ましたインステップのミドルをわずかに外したり、学がGKと1対1の超決定機をまんまと阻まれたり。ラフィーニャにも開始早々にこぼれ球を左足で直接シュートして豪快に枠外に外すシーンがあった。
でも、ラフィーニャは決めてみせた。それが素晴らしい。チームが待望してやまなかった二桁取れるフォワードが定まったというには早過ぎるかもしれないが、期待は今後さらに膨らむ。
比較的プレッシャーが少なく、自由にやれたゲームだったとはいえ、小椋と中町の両ボランチのボール奪取も美しく、力強かった。小椋はどのゲームでものびのびと持ち味を出しているのが頼もしいが、最近窮屈そうだった中町も、俊輔が前に上がるようになったため役割が明確になったのだろうか、久々に良さが出ていたと思う。
課題とされた守備面だが、とくにセットプレーでは特筆するようなピンチなし。ただ2-0になってからの前半の終わらせ方は危うさを感じさせる場面も。また後半から出てきたアドリアーノを前を向かせると危険。
アドリアーノが単騎で乗り込んでくることが多かったので、大ピンチは少なかったがやはり力がある。ダイブなのでは?という場面もあったが、(こちらがPKをもらっていただけに)PKを取られていた可能性もゼロではない。
90分押し込むのは不可能だが、相手の時間帯になった時、もう少し慌てずに対処したいものだ。
ともあれ、6試合ぶりの勝利。白星が最良の薬と書いた通り、これで風向きも少し変わるだろう。ただ真価は次の川崎戦で問われるのは間違いない。
ラフィーニャを孤立させずに、俊輔、学らが近くでプレーをする。今後もこのコンセプトが大事になるだろう。怪我のあった両者のコンディションが高まることでまたよいコンビネーションが生まれることだろう。
大切なのは、次である。
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