【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

逆襲の準備が着々と

スタンド超満員のマリノスタウン。席を詰めてくれというアナウンスが流れる。

練習試合の2日目は、湘南の控え組との対戦だ。やはり多くの人がマリノスに飢えていた。隣に座った人が、昨日は雨の予報だったから尚更、今日観戦しようという人が多かったのだと指摘。なるほど、そうかもしれない。

<br>

GK榎本、DF小林、栗原、中澤、下平、MF三門、富澤、兵藤、俊輔、藤本、FW伊藤というスタメンは、中断前の川崎戦から学が抜けて兵藤が入った点しか変わらない。

<br>

その川崎戦以来、試合を生で観る。控え主体とは言え、湘南は高いモチベーションで、高いポジションからボールを奪いに来るため、マリノスがボールを持ってもなかなか形が作れない。

どちらかと言えばシュートチャンスは湘南の方に多かった。だがコーナーキックから得点したのはマリノス。俊輔の長いボールを中澤が頭で折り返して、下平がヘディングで押し込む。攻撃の形は作れていなかったが、ようやく笑顔がこぼれるマリノスの選手たち。

<br>

30分過ぎから兵藤に代わって学が出る。学、ブラジルの武者修行(笑)で一回り逞しくなったのではないだろうか。そりゃそうかもしれない、皆さんがオフの間に、合宿して、しかもあまり試合に出ることもなく武者修行(笑)してたのだから。

<br>

学の動きは決して悪くないのだが、よく言われる「試合カン」というものは確かに存在するのだなあと思わされた。それくらい実戦とチームから離れていた学は、周囲との簡単な連携が合わない場面があった。

<br>

後半はキーパーが榎本から飯倉に代わり、70分頃には伊藤→端戸、富澤→小椋の交代が行われ、

GK飯倉

DF小林、栗原、中澤、下平

MF熊谷、小椋、齋藤、俊輔、天野

FW端戸

<br>

というのが最終的な出場メンバーだったと記憶している。

<br>

アンドリューと天野純は、「時間短く評価なし」と言ったところだが、佐藤が前日フルにプレーしていて、ラフィーニャは大事をとって欠場のためにチャンスが巡って来たと言えるだろう。もっと時間が欲しい、などと贅沢なことは言っていられない。懸命のアピールを続けて欲しいものだが、樋口監督が語った「韓国遠征と十日町キャンプで確かな成長を感じさせた選手」の中に天野は間違いなく含まれていることだろう。

<br>

端戸仁は決定機を何度も外したためにスタンドからさすがのため息と、「しっかりしろ!」という声も飛んでしまった。だが、端戸が出てからの選手間の距離は、伊藤出場時と比べてとても良く、したがってパスも滑らかに繋がっていた。チャンスが多く生まれていたのは端戸が出てからである。

<br>

とは言え、後半は湘南の運動量が落ちて、プレスが緩くなったことも大きい。そのため、控え選手のほうがいいプレーをしたというのは早計だろう。そんな物差しの差もふくめて、どのボランチの組合せが優れているかを考えるのは難しい問題だ。富澤と三門が最初のチョイスになりつつあるが、不調や怪我、出場停止がきっかけでまだまだ変わるだろう。

<br>

そして、中村俊輔について。抜群のキープ力が戻ってきた。胆のう炎の手術の影響が気になるところだが、他のサポの方も触れているように、時折笑顔を見せていたところから、今の動きには納得なのではないかな。中盤での予想外の方向へのパス、守備時の切り替えの早さ、フィジカルの向上は明らかだった。やはりこの人が順調に回復していることが何よりの朗報だろう。

<br>

さて、W杯はまだまだ佳境だけど、天皇杯もついに開幕した。12日、マリノスの初戦となる2回戦の相手はホンダロックで決まった。その後は、リーグの連戦だが、どのような構成で挑むのか。レギュラー組に数名、若手からの抜擢はあるのか。

<br>

待ちわびた夏がようやくやって来る。

マリノスの逆襲の夏である。

<br>

[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)

皆様の1クリックが更新の大きな励みになっています。ぜひよろしくお願いいたします。