【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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さあ来週。現代表の花盛りを、心に刻めばいいじゃない

日本のW杯初戦はいよいよ来週の日曜日。この週末、本番前の最後の親善試合ザンビア戦を見ながら、やはり週末に試合をしてくれると、助かるなっ!と思った人多数。

だがこの6月第3日曜日が「父の日」だという縁から、ここに初の父親参観日をぶつけてくる奇跡の幼稚園が、世田谷にあるらしい。そう、4月から息子が通い始めた幼稚園である。コートジボワール戦の話題は一切せずに、子供の歌を聴いたり、父の日の贈り物を受け取ったりそれはそれで、家庭平和の観点から絶対に外せない戦いではある。

お母さん同士のネットワークによると、なんでわざわざその時間なんだ!とお父さん諸氏からは、ブーイングも起きてるそうである。ただマリノスサポなら、あぁ、土曜日でなくて良かった!と思うはずだ。なぜなら、土曜はコートジボワール戦よりも大事な年に一度のファン感謝デー「トリコロール フェスティバル」の日なのだから。ちなみに万一、土曜日が大雨の場合は、トリフェスは日曜に順延となり、これとW杯の両方が父親参観とかぶるという泣きっ面に蜂状態となる。

ま、初戦リアルタイムでは見られないことが確定するも、ザンビア戦は放送時間が良かったですね、じっくり見た。

アディショナルタイムに出場した青山(←遠藤)のロングパスは見所の一つだぞ、と思っていたら、出場してファーストタッチで、縦のロングボールを送り込む。それを大久保が達人的なトラップを決めて、思いっきりゴールの上側のネットを打ち抜いた。アフリカンのお株を奪うようなスピードとパワーの籠ったゴールで、改めてストライーかとしての力を見せつけた。青山にしても、最大の持ち味を出した形であり、3点目をアシストした森重のフェイントは、フットサルのような足裏を使った巧みな技術だった。

ワクワク感という意味では期待できそうな気もするのだが、何しろ3失点。すべて寄せが甘く、随所に締まりのない守備を見せられるこちらのイライラはたまったものではない。

4年前に南アフリカ中澤佑二田中マルクス闘莉王らが見せた鬼気迫る、魂のディフェンスは、誰か、然るべき後継者に受け継がれなかったのか。

固い守備を是とするはずのイタリアからやってきた、指揮官の作ったチームはとにかく守備が課題である。脆弱と言ってもいいかもしれない。世代交代はなんのためだったのか。

ザンビアコートジボワールとも身体能力に優れ、1対1で突破を止めるのは容易ではないが、そんなことはもう20年も前から分かっていたことだ。アフリカ勢と対戦する前にはそんなことは語り尽くされてきた。あと一歩、ボールへのチャレンジが足りなくて、勝ち点を取り逃がすようなことがあって欲しくない。4得点、土壇場での勝利に浮き立つことなどないだろうが、本番が心配だ。

さて、アディショナルタイムの大久保の決勝点に、真っ先に祝福に駆けつけた選手こそ、秘密兵器にして、膠着した展開を打開することが期待される、齋藤学である。10分あまりの出場ながら、朝から我が家は皆小躍り。

しかしご存知の通り、これと言った見せ場はなく、唯一左サイドでボールを持ったシーンではワンツーを狙ったのか本田△の足元に送ったボールをまさかのトラップミス。学はボーゼン。なるほど、この秘密兵器のヴェールを本番まで隠しておこうという親心ですね!わかります。

あの本田や長友、内田篤人も、次のW杯を迎えたとしても30代だ。誰のためだか世代交代。28歳の柿谷や学、大迫らがイングランド大会の中心をになっているのだろうか。多くのサッカー選手の花盛りは、やはり短い。

リオ五輪とそれ以降のW杯を次の若い世代が狙っている。あまり大きくは報道されないが、J-22琉球に6-0で勝った。3月の開幕戦では琉球が圧勝したのに? 実は選手のメンバーが大きく違う。全員J1で、しかもレギュラークラスもいるのだ。中断期間中のJ-22は若手のオールスター状態。得点者も、野津田(広島)、豊川(鹿島)、石毛(清水)、松村(神戸)、矢島(浦和)に、我らがキーボー、喜田拓也(横浜FM)もプロ初ゴールだ。この顔ぶれみても、日本代表そのものだって伝わるだろう。

ところで、大分U18の坂井と、名古屋の杉森という若い2人が、今回のW杯に帯同している。目下、この東京五輪世代の中心ということになる。もうその次の世代だ。

繰り返すが花の命は短い。守備にイライラ、学の出番が来ないことにイライラ。ただしどうせなら楽しもう。日本にいる僕らが追い込まれたって意味はない。ただ次の世代に思いを馳せなくても、瞬きをしている間に、確実に彼らの時代は来る。その次も。やがて、あの日のコートジボワール戦を見なかった幼稚園児の時代だって来るんだから。

今を楽しもう。ナイスPK、喜田拓也

[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)

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