赤一色、5万を超える完全アウェイ。柏の夢が散った地に辿り着いた。ここまで生き残ったのは何のためだったか。
天命我にあり。広州の自慢の外国籍選手は怪我などで万全ではない。繰り返す、天命は我にあり。
間違いのないように書くが、広州は強い。だが柏が昨年の準決勝で相対したときの絶望的な強さはない。前からゴリゴリ来ないのならば全北よりは与しやすいかもしれない。
マリノス勝利ならば、クラブ史に残る歴史的勝利として語り継がれるだろう。ここまで来たのは勝って新しい歴史を紡ぐためだ。完全アウェイを味わうためでも、善戦するためでもない。勝ってはじめて、今年の意味が生まれる。
そして前年覇者の敗退という番狂わせを世界に見せてみよ。
マリノスの16強進出の条件をおさらいしよう。それは今夜の試合で広州恒大を降すことだ。引き分けと敗戦は、マリノスの敗退を意味する。同時刻に行われる全北対メルボルンが引き分けの場合は、マリノスが勝てば勝ち点10で1位通過となる。全北が勝利の時は、マリノスと勝ち点10で並ぶが全北1位、マリノス2位だ。メルボルンが勝利した場合はマリノスとメルボルンの直接対決の成績がタイなので全試合での得失点差争いになる。
勝つためには得点が必要だ。
Jリーグで現在、318分間無得点の我がチームには得点が求められている。
広州のリーグ戦レポートにも書いたように、ある程度ボールは持たせてくれるものの、アタッキングサードに入ってから、水際の守備は強力なものがある。したがって遠目から狙う。あるいは被ファウルを誘発した上でセットプレイにかける。美しいかどうかなど全く求められていない。得点をあげればいい。
そして仮に狙い通り、マリノスが先行する流れになったとしよう。本当の戦いはそこからだ。セレッソの強制的な練習終了の報道を見ても、広島のソウルでのアウェイ戦での笛を見ても、何か「見えない力」(広島・森保監督)の本領が発揮される可能性がある。
けれども何をされても後から文句を言って覆ることはない。その場で解決するしかないのだ。
彼の国は、TwitterもFACEBOOKも見られない、そんな地域だ。日本にいるとそんなこと信じられないが実際にそうだった。したがって私たちはそうしたソーシャルメディアを使ってあちらに思いを届けることはできない。
だがLINEやブログはアクセスできた。掲示板も大丈夫。これを見た現地組の方がいたら、どうか私やブログを通じて応援する人々の思いもスタジアムに届けて欲しい。
10年前の2004年8月、北京で行われたアジアカップの決勝。日本が開催国の中国を3-1で降して優勝を果たした。ベスト11には中村俊輔、中澤佑二。MVPは俊輔。あぁ、あれから早10年。また中国人民にその名を轟かせるときが来たぞ、俊輔。
アジアを勝ち取ろう。
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