【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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今こそ変化を〜試練の5番勝負、総括〜

5番勝負などと銘打ったことが良くなかった、ということだろうか。

第4節の甲府から、鹿島、新潟、柏、仙台の5連戦は、昨年いずれも一度もリーグで勝てなかった相手との試合だった。優勝のためには引き分けを良しとしてはならない。昨年、上記の5チームとは6分4敗でわずかに勝ち点6。

彼らに今年も勝てないようなら厳しく、逆に勝ち切る力があるならそれは単なる足し算引き算以上に優勝を手繰り寄せる力となる。そう考えて、この5戦を序盤の山場と位置付けた。

甲府0-1

鹿島1-3

新潟0-0

仙台0-2

柏 0-0

2分3敗の勝ち点2。得点1、失点6。首位争いをしていた順位は、11位まで急降下した。描いていた最悪の成績、よりもさらに悪かった。それはそうだ、5試合で1点、栗原勇蔵のヘディングだけなのだから、そんな悪夢を想像できはしなかった。

マリノスに優勝を争う資格があるかを試される序盤に訪れた最初の試験と言っていい」と以前書いた。そう書いた以上、今のところ優勝を狙うなどおこがましい状況だと言わざるを得ない。今のところ、は。

柏戦後に「マルキーニョスの穴」を指摘した記者がいたと話題になった。確かに俊輔が「日本人特有の決定力の低さ」を課題にあげたことを受けてかもしれないが、事はそう簡単ではない。セットプレイの精度の問題や整わないコンディショニング、昨年のようには足並みの揃わないプレッシング。

マルキがいれば解決するということばかりではない。しかも去年の後半、マルキと俊輔のホットラインを分断する研究が進むとともに、マリノスの得点力は落ちた。したがって、あのままのスタイルを押し通していた場合も昨年序盤のような大爆発を起こしていた可能性は低いだろう。

もちろんそれを補うような「圧倒的な大砲」がいれば…できれば2門いればという想像もできる。だが選手の登録は夏までできない、よって現有戦力の連携とコンディションの向上、および新たな「攻め方」の構築を行うしかない。

深刻な得点力不足の一因として、「最後の崩しにおけるアイデアと勢いの欠如」があるのは明らかだ。相手がブロックを作って守ると、まず崩せない。スペースをこじ開けられず、無理をしてはボールを失う。齋藤学にボールを託しても、さすがにそこしか打つ手がないのを相手も見越し、人数をかけて学を取り囲む。

今後も相手が守りを固めてきたらどうするのか。仙台のようにセットプレイ比べをするのか。鹿島のように素早いカウンターの餌食になるだけなのか。

全北戦の後半で見せた、2トップにして、ボールが収まるポイントを増やすことが一つのヒントだったのではないか。中盤の枚数を減るため相手ボールをすぐに奪い返せない、俊輔がサイドで窮屈する、などデメリットがあるのも分かるが、今やそんなこと言ってられないではないか。

俊輔のキレが戻り、1トップでもボールがおさまるようなら、今の布陣に戻したっていい。また急場を凌ぐ発想でもいい。いずれにしてもあと1ヶ月、10試合を終えたら中断期間だ。キャンプで立て直すことだってできるだろう。

過密日程だから調子のいい選手を使っていくという話の割りには、柏戦で藤田が起用されたくらい。また藤本は本調子とは程遠いのに強行出場。これでは疲弊するばかりで、好調なチームとの差は広がるばかりだ。

広州恒大戦が終わると、FC東京や浦和といった昨年は優位に戦えたチームとの戦いになる。去年勝てたからというだけで勝てるわけがない。反転攻勢のためにも今こそ変化を。そして控え選手たちの奮起を。

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