【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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空に消えた77億円を取り戻せ

ゴーン「カエツ、ヒグチ、今年はアジアの頂点を取ってもらう。むろん資金は用意した。77億円を4年分だ。好きな選手をとってくるがよい」

樋口「それはすごい!」

嘉悦「なるほど。ではまず監督をリッピにしましょう」

樋口「なんでやねん」

思えば、米・フォードがUEFAのスポンサーを降りた時点で、気づくべきだった!

私が敏腕アナリストだったら、警鐘を鳴らすことくらいはできたのに…。

[ロンドン 7日 ロイター] - 日産自動車は7日、欧州サッカー連盟(UEFA)と公式スポンサー契約を結んだと発表した。フォード・モーターに代わり、6月からチャンピオンズ・リーグなどの公式スポンサーとなる。契約期間は4年間。契約額は明らかにしていない。

日産のグローバルマーケティング・コミュニケーション担当常務執行役員ルー・ドゥ・ブリース氏は、同社がアジアの自動車メーカーとしてトップシェアを目指す欧州など世界中にファンを持つチャンピオンズ・リーグなどのスポンサーとなることにより、多くの人々に日産をアピールすることができる、と説明した。

金額は非公表とされているが、英国のメディアでは、1季で77億円(4,500万ポンド)と報道しており、単純に300億円、日産自動車の史上最大のスポンサー契約だそうだ。

UEFAといえば、私は真っ先にハイネケンが思い浮かぶ。それから、プレステでお馴染みのソニーコンピュータエンタテイメントだろうか。あとはイタリアの銀行、ロシアのガスプロム(天然ガス会社)などは普段の日本人の暮らしにはあまり関係がない。(でも実は同社から天然ガスを買ったりしてるのかな)

フォードの契約満了により、自動車メーカーの枠が空いた。そこに日産が名乗りを上げたわけだが、トヨタヒュンダイなどを意識しているのは明らかで、「欧州における、アジアのナンバーワンになりたい」という趣旨の発言を上記の役員がしている。

日産はすでに2016年のリオ五輪でも200億円とも言われる金額で公式スポンサーになったおり、金も投じながらグローバル戦略を進めているのが分かる。金額が適正かは分からないが、思い切った先行投資だ。

さて債務超過マリノスである。

77億円の話題を聞いた後だと、「カネちゃんとあるやないか! ヤンマーがフォルランなら、クリロナとは言わんが更なる大物で行くでぇ」と期待してしまう私のような愉快な庶民と、日産内部には温度差があるはずだ。

中の人に聞いたわけではないが、日産スタジアムネーミングライツを含めて、日本国内のマーケティングのためにも「すでにそれなりの額を投じている」と考えていることだろう。

まず今は、クラブライセンスをきちんと更新するのが先だが、今のマリノスはあくまでも日本の、関東のローカルであり、日産が視界に捉えているものとはだいぶ異なる。したがって、日産のグローバル化戦略を助けられるような存在と認められたら、プレゼンスもぐっと高まるに違いない。

そのためにはどうすればいいのか。最良の方法がアジアチャンピオンズリーグを勝ち上がることだ。今後も成長が見込めるアジアでの露出が増す(欧州CLとは比べるべくもないけど)のだから、NISSANのロゴを胸に戦う試合が多い方がいいに決まっている。

また今度のホームで全北現代モータースとの試合に勝つことはイメージ戦略上も極めて重要だと言えよう。

そして広州でのアウェイで強いNISSANを見せたい。

ちょっと前の生命保険のCMで言っていたっけ。

優勝を、お金であがなうことはない。

けれどお金で、愛情を伝えることはできる。補強をすることはできる。

ACLで勝つには広州のように先にお金が必要だろうか。でも今はそのお金がない。まずは勝って、日産がさらにお金を投資してくれるようになろう。

優勝を、愛情であがなうこともできないかもしれないが、今手持ちが愛情しかないので、もっともっと愛情を送ることにしよう。

すっごい愛されてるマリノスを日産の役員にもっと見せつけることも重要かもしれない。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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