【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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絶対に下を向いてはいけない〜試練の5番勝負・鹿島戦(日産ス)1-3

ホームで3失点。どれも鹿島から見れば美しいゴール。21歳の土居聖真柴崎岳も、23歳の中村充孝も、着実に大きく成長してたなぁ。男子三日会わざれば刮目して見よと言うけど、テレビでチラ見してた彼らはこんなに上手く、逞しかったとは思えない。

そう、敗戦の原因の一つ目は、今年の鹿島が強いこと。しかも若いチーム。湘南ベルマーレキリノのように、センターバックの間をブチ抜かれては、相手に勢いがつくのは当たり前。マリノスはいい時間帯に奪ったリードをもとに老獪に戦うこともできたはず。

後半ぐっと、足が止まったのはマリノスの方。試合間隔によるコンディションについては双方差がないとすると、まさに土居の個人技で彼らは「イケる!」となり、マリノスはあまりにもショックの残る失点だったということか。

それに攻守にわたって積極的な攻撃を見せていた前半とうってかわって、引いてしまい、セカンドボールを握れなくなってしまった。やられるときのパターンだよなぁ。失点がショックすぎてあんな戦い方になってしまったのか。点の取られ方も、悲しいシーンが多かった。2点目も、柴崎に全くプレスがかかってなかったし。

もうひとつ、采配の妙が分かりやすく勝敗を分けた事例として記録しておこう。鹿島は選手交代がまんまとはまった。

野沢(→遠藤 59分)

カイオ(→中村 70分)

ルイスアルベルト(→土居 84分)

マリノス

奈良輪(→小林 71分)

佐藤(→兵藤 77分)

矢島(→藤本 83分)

樋口監督の批判をするつもりはなく、ただ結果論として、野沢は決勝ゴールをあげ、カイオは何度も何度も左サイドを突破して決勝点につながる打開を見せた。突破を許したのは、こちらが投入した奈良輪だった。いつもは手堅い奈良輪の1対1対応の拙さもまた衝撃的だった。

時間帯を見ても、流れを変えたいのはマリノスだったはず。なのに流れを変えるどころか、ということだ。

あらゆる角度から見て、鹿島に会心の試合をされてしまった。もちろん、栗原の寄せが甘すぎたように「させて」しまった部分もある。でもさせてしまったのは後半自滅したからであり、違う角度から見れば、甲府戦の失敗があったから、この日の前半のマリノスは良かった。多分、今年で一番良かった。

また今年で一番良かった選手が一人いる。俊輔だ。今年の俊輔は「ここで剥がせたら!」という場面で、横やマイナス方向のパスを選択する場面が目立つ。今もまだ多い。

だがこの日何度も剥がそうとする奮戦する俊輔がいた。結果には繋がらなかったがコンディションの向上を彼自身が感じていなければ、あのようなチャレンジはしないタイプだ。

最後の3分の1、とくにペナで相手をどう崩すかが課題と言われてもう一ヶ月以上が経った。コンビネーションの練習を繰り返してもなかなか相手を崩せない。去年の兵藤が度々見せたワンタッチでの美しいパスプレーが完成しない。

現有戦力なら、学と俊輔が相手の守備を複数枚、引きつけるしかないではないかと思う。とくに俊輔が相手のマークを振りほどけるように復調すれば、相手のバランスが一気に崩れるシーンが見えてくる。

まだまだ俊輔が本調子じゃない。それ、すなわちマリノスも本調子じゃない。昨年の今頃は毎試合俊輔にうなされていたではないか。

残る5番勝負は、新潟、仙台、柏か。本音を申せば、吐きそうだ。しかも俊輔封じにある程度成功している相手だ。けれども気温が上がってくれば、俊輔のコンディションも上がる。ここからの立て直しが楽しみではないか。

こんな敗戦の後だから、言いたいことがある。

膿は出し切った!

厄払いは終わった!

問題点が洗い出された!

このままズルズル行くわけがないでしょう。私たちが絶対に下を向かない。ヤバイヤバイとか言わない。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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