【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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マリノスは強いのか、鹿島よりも強いのか、妙な不安をかき消せ【試練の5番勝負2】鹿島戦(日産ス) 展望

マリノスが掴みかけたリーグタイトルを逃した昨年、34試合を戦っての優勝チームとの勝ち点差はわずかに1だった。

足りなかったものは何なのか。選手層か、粘りか、運か。その答えが隠れているのがこの5番勝負だ。

甲府、鹿島、新潟、柏、仙台の5連戦、いずれも一度もリーグで勝てなかった相手との試合が続く。勝ちきれなかった試合、すんでのところでどうにか引き分けた試合、ハードワークに屈した試合、反省点は様々だが、マリノスの課題と弱さが凝縮されていた。

優勝するには引き分けを良しとしてはならない。24勝10敗は、17勝17分の無敗成績に勝るのだ。昨年、上記の5チームとは6分4敗でわずかに勝ち点6。これを半分の5試合で勝ち点9が私の定める必達ラインだ。

今年こそは頂点を、と言う。ならば逞しさを増して勝ち切るのか、それとも同じパターンにはまって勝ち点を落としてしまうのか。マリノスに優勝を争う資格があるかを試される序盤に訪れた最初の試練と言っていい。

問いたい、こいつらに勝てんのか。

甲府に屈した小瀬での試合は積極性が乏しく、ほぼ見所が少ない試合となってしまった。もう一度、90分を見直さなかった試合は私には久しぶりだ。

豪州から数えて公式戦の連敗だ。リーグ戦は3勝1敗の3位だが、ACLは大苦戦。リーグは対戦相手との巡り合わせが良かっただけという自信なさげな見方もある。

要するに、今年のマリノスはJで上位の実力があるのか、あるいは去年の自分たちと比べて強くなっているのか。まだ私にははっきりとした確信がない。

翻って、対戦相手の鹿島にも同じことが言える。エース大迫が渡独して、得点力の低下が懸念されたものの、蓋を開ければマリノスと同様にリーグ戦3連勝と絶好のスタート。

だが、ナビスコ杯でFC東京に、リーグ前節はC大阪に苦杯、こちらも公式戦連敗でこの試合に臨むこととなった。

ここまでダヴィが去年よりも決定的な仕事をしてるようだけど、嫌な感じは小笠原、なんだかイキイキと若返ったようでプレーを見てると、去年の俊輔を見るようだ。審判に文句ばっか言ってるのは相変わらずだけど。それからジャイールは、ベンチスタートにして欲しい。ここまで若い豊川を先発で使ってきてるのはなぜだろう。コンディション不良だったろうか。少なくともC大阪戦のときは、ヤバイ雰囲気を醸し出していたように見えたけれど。

ダヴィジャイールがセットで出てくると、これは中澤佑二栗原勇蔵は忙しくなりそう。とくに栗原は鹿島戦でのひじ打ち行為を試合後に鹿島の抗議によって見咎められて出場停止処分を受けた。今度は冷静にプレーでお返しをして欲しい。ダヴィを挑発してカッカさせるくらいの余裕があると、楽なんだがな。

また、中澤にはカシマで大迫に1対1で抜かれ、逆転ゴールを許した苦い記憶がある。大迫はいないが期するものがあるはずだ。

マリノスは新婚の齋藤学の欠場が濃厚になった。藤本淳吾が右MFの先発に復帰し、左には兵藤慎剛が入るだろう。甲府戦では兵藤と佐藤優平が、前にボールを運ぶ推進力に問題を抱えて、あのような展開の一因になってしまったが、淳吾と兵藤の共存はかなり楽しみ。

昨年、鹿島とマリノスナビスコ杯を含めて4度戦ったがいずれも、中盤でのボールの奪い合い、主導権争いがとてもレベルが高かった。今回、マリノスがここを制圧するためには中村俊輔の復調がどうしても必要だ。小笠原の調子が去年の俊輔のようだ、と書いた。でもまだ俊輔は去年の俊輔になってない。

昨年からの疲労蓄積なのか、徐々にペースを上げようということなのか。いずれにしてももう一段ギアをあげるための試合として、鹿島と小笠原は悪い相手ではあるまい。

日産スタジアムに今年最初に響く「民衆の歌」、今年の俺たちも「間違いなく強い」という凱歌の大合唱となれ。

試練の5番勝負は、誠に試練だなあ。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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