【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

「周りを輝かそうとしたら、自分も輝けた」の言葉が、それぞれの仕事にも生かせるほど深い件

久々に俊輔インタビューの紹介。このブログでは今までも何度かテレビ番組や雑誌記事から俊輔語録を紹介してきたが、今回はやや異色。

雑誌DIMEは、30前後の若めの男性サラリーマンをターゲットにした雑誌だ。新生活応援特集として、「自分も周りも奮起させるチームリーダーのコミュニケーション術」、トレーニングウェアに身を包んだ俊輔が3ページに渡って紹介されている。

サッカーを通じて、周りのとくに若い選手たちにどういい影響を及ぼすかについて書かれているため、私たちのように普通の仕事をしていても参考になることが多い。我が身に置き換えると、いや、サッカー選手って大変だわ…と思うわけだが。

一応、有料の媒体なので本文の転載は控えるが、見出しだけ紹介する。読みたくなったら、買ってください・・・と思ったら、https://www.magastore.jp/viewer/skim/index.php?pid=jp.co.dentsu.magastore.IBJP01A03C141100 ここの試し読みで、全文読めてしまうようですね。ここだけ読みたかったのに、買ってしまった…。

まずインタビューでは、他でも度々答えているように、若い頃は自分がよいプレーをすることが最優先だったが今はチームが勝つことが先に来るという話から始まる。

最初はベテランになった自分自身のモチベーションを高める「思い描くだけでなく何をするかを具体的に考える」という話。この後、俊輔がチーム力を高めるためにとったリーダーシップの話になっていく。「中堅、ベテランとしての活躍が期待されるビジネスマンにも、中村の組織掌握術からは学ぶことが多いはず」と文中には書かれている。

このあと、「若い選手のために自ら道標を示す」という見出しがあるのだが、後半には「煙たがられても、伝えなければならないことは言う」という強い言葉、これもマリノスを強くするためという強い気持ちがあるからできること。チームを強くするために、自分のできることを徹底的に注いで来たことが分かる。そのために、最後の最後にリーグ優勝を逃してしまったことも「ベストは尽くした」という気持ちがあるという。私たちは本当にそれほど納得できるまでに目の前のことに取り組めているだろうか。

そして「やろうとしない人とできない人は違う」という思考はとくに学ぶことが多い。

つい職場で、10歳以上年下の若手、部下、トレーニーについて「同じことを何度も言わせるな」とか「なぜアイツはいつまでたってもできないのか」と思ったり、口に出したりしている方もいるのではないだろうか。…はい、私です。

俊輔の教えによれば、努力をしない選手は声をかけるに値しないが、努力しても努力してもできるようにならない選手については、いつどんなタイミングでどんな声をかければ伸びるのか、殻を破れるのかを真剣に教える側が考えるというわけ。そしてそれがうまくいったときに、あ、自分も一段階段を登れたなと感じるのだそう。恐るべき、上昇志向。プラス思考。

したがって「近頃の若い者はガッツが足りない」、「せめて気持ちは見せんかい」というアプローチはありと言うことだな。やろうとしないヤツがいたら、そこには厳しく。やってるけど結果が出てないなら、それはもっといい教え方を追求する必要がこちら側にある、そう考えると、職場のAくんやBさんも急にかわいく思えてくるから不思議。

俊輔頼みの面が大きく、彼一人にかかる負担があまにりも大きいことが昨今のマリノスで問題になっているわけだが、持って生まれた才能のことを一旦棚にあげて考えると、俊輔自身が後継者を育てられていないという言い方もできる。というか、俊輔自身が多かれ少なかれ若手を育てることの意味として自分のためでもあると考えていることだろう。

実際、私たちの仕事が何年経ってもなかなか楽にならないのも、下を育てられていない自分自身の責任。自分の仕事のパフォーマンスだけでなく、もっともっと彼らの成長を考えて仕事しようっと。会社だけでなく、サークルや部活動でも同じことが言えるなと思った。

余談だがインタビューがリーグ戦の開幕前だったのだろう、せっかくコーナーキックを蹴る瞬間の写真が載ってるのにユニがオレンジ(ゼロックス時)なのが、ちょっと残念で、あれマリノスから新潟に移籍?と誤解する一見さんが続出しなければいいのだけれど。

優平や奈良輪が成長している背景には、彼ら自身の頑張りが7割と、俊輔のような温かく厳しく教えてくれる偉大な選手の存在が3割あるような気がする。

総合力を高めつつあるマリノス、いよいよ試練の5番勝負に突入だ。私も職場の総合力を高めたいもの。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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