韓国、中国と対戦して、最後はオーストラリアの登場だ。中国と豪州との対戦の間に徳島とのリーグ戦が挟まるのだから、スカウティングもさぞや大変なことだろう。
メルボルンはシドニーと並ぶ大都市だが、イギリスの経済誌が調査したところ世界で一番住みやすい街という称号を持っている。
はっきり言ってチームは地味。DFで主将のマーク・ミリガンは、千葉に在籍してロングスローをボコボコ放り込んでいたっけ。あとはFWのトンプソン、豪州代表で50試合以上出場していて、オランダのPSVに在籍していたこともある。
現役イタリア代表がいるわけでもないし、世界的名将がベンチにいるわけでもない。
ここまでの2試合は広州とのアウェイで2-4と敗れ、全北とのホーム戦では2-2。つまりマリノスと同じ1敗1分の勝ち点1だ。
生き残りをかけた戦いになる。しかも次の試合も、日産スタジアムに舞台を移しての直接対決。
1勝1敗では上位との差は縮まらず、1勝1分すら受け入れられない。そう、2勝を目指す戦いだ。それでようやく、残り2試合、三つ巴への希望が見えてくる。
ACLにおける豪州の位置づけは、さほど高くない。中韓ほどには対戦も多くない。
近年の豪州チームとJのアウェイ戦をまとめてみると、
2011
シドニー対鹿島 0-3
2012
セントラルコースト対名古屋 1-1
2013
セントラルコースト対柏 0-3
2014
セントラルコースト対広島 2-1
Jから見ると3勝2分2敗だ。
メルボルンとJの戦績は
2010 メルボルン対川崎 1-0
1勝1分1敗。
楽勝という展開はないだろう。
マリノスの遠征メンバーからは俊輔、中澤が外れている。伊藤翔や兵藤もいないが、怪我で出遅れていた藤田が入った。中澤の代わりにはファビオが、1トップには端戸が濃厚だろう。
中澤の欠場は今季初で、栗原とファビオのコンビがうまく行くかに注目が集まるが、俊輔もここまでフル出場。彼が不在時の、攻撃のタクトを誰が振るうのか。そして結果につながるのか。
ここがガチッとはまれば、チームのオプションは一気に増え、少々のアクシデントにも動じない強いチームになる。
去年はリーグ終盤の山場で俊輔が入院で離脱した。用意していた中町がトップ下を務めるプランは機能したとは言い難かった。その懸案に、俊輔が健康なうちから挑む意義は大きい。
チームの底力、厚みが試される一戦だ。絶対に勝ってほしい!
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