【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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悔しさの残る勝ち点1。「固定」からの脱却の意味は大きい【ACL】第2節・広州恒大戦(横浜国) 1-1

最初に言いたいのは、強者に対して臆することなく戦った選手たちが誇らしいということ。それから、勝てた試合だったので、引き分けに終わってしまったことが率直に悔しいということ。

戦前、マリノスがアジア王者にどれくらい食い下がれるか、あるいはどのくらいボコボコにされるか、という見方が支配的だっただけに、1-1という結果にはホッとしてしまう部分もある。

だが第1節を落としているだけに、ホームで勝ち点1しかとれなかったことはグループリーグ突破に向けては今後のハードルがさらに上がってしまった。

カウンターを食らう以外に、マリノスがあれだけ中盤でボールを奪えずに防戦を強いられるのは、普段のJリーグではなかなか見られないために新鮮だった。ボールが奪い返せずに2次、3次につながる攻撃を受けることも。

ただし全北戦ではこのままボールを奪い返せない、あるいは奪ってもまたすぐにスペースを消され奪われるというパターンだったが、広州はボールの狩場を高く高くしてくるわけではない。またボールが前線に入ったときの潰しもめちゃくちゃ速いわけではない。でも屈強。

ボールを取りに行った際にかわされないように慎重に戦っていたようだが、前半17分くらい、小椋が果敢にボールを奪った。そしてショートカウンター! 一つの形かできた。局面で勝てると、他の選手にも勇気を与えたプレーだった。

これで、ようやくポゼッションが増え始め、直後にゴール左斜めに抜けかけた齋藤学が倒されて、フリーキックを得る。相手DFにあたって端戸の正面にこぼれたところをボレー。いいコースに決まった!先制だ。

その後は中盤のボールの奪い合いが激しさを増した。マライ・アルアワジ主審のファウルの基準は一定していなくて、そこはフラストレーションだったように思う。

したがってマリノスのエリア前でディアマンティを倒したのか、彼が倒れたのかは微妙だけど、あそこで与えたフリーキック、それをバーに当ててねじ込まれたことが痛恨だった。

前半終了間際には、久々のスタメンに燃えていた兵藤が腰を痛めて、佐藤優平と交代してしまう。だがJリーグでの出番が少ない上記の端戸、小椋、兵藤、佐藤はよさを出していたし、ファビオに至っては相対するエウケソンに怖い仕事をさせなかったのはスゴイ。小林祐三は途中で「スイッチが入った」そうだが、集中力を切らすことなく、しかも攻撃参加でも存在感を出したのだから立派だ。

ザック監督が見に来ていたようだが、この日の小林の活躍は目に止まらなかったはずはない。ファビオも、もし今日のような活躍を続けるようなら、中東や広州からの巨額オファーが届くかもしれない。それはそれで困る。

後半はシュート数でも上回り、相手キーパーのファインセーブに阻まれた部分もある。勝ちきれなかったという印象が強い。しかもホームで、マリノスはターンオーバーした選手が持ち味を発揮し、一方の広州は試合後にリッピ監督が「精彩欠き過ぎ。去年ほど勝ちたいと思ってない」とのこと。これは来月は脂の乗った広州さんと再戦できそうですなぁ、とほほ。

2試合終わって、広州と全北が勝ち点4で、マリノスメルボルンが勝ち点1だから前者の2チームはまあ計算通りではないだろうか。次節から、後者は生き残りをかけた2連戦だ。だが連勝すれば勝ち点は7と、まったく分からなくなる。

さて、リーグは息つく間もなく、土曜に徳島戦だ。メンバーの入れ替えができそうになったのは大きい。大事なのはこれからも今日のような試合を継続すること。

そうすればレギュラー争いも再燃するだろう。チーム力がさらに上がる見込みが立ったこのゲームの意義は大きい。

なお、本来昨日片付けるべきであった、私の前に山と積まれた仕事も大きい。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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