【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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ひとりひとりが看板と未来を背負う

3月9日、沖縄。J3開幕戦。歴史的にして、画期的。

寄せ集めのホープたちは、為す術もなく、雑草集団の前に敗れ去ります。シュートの数はわずかに3本で、集合してからわずか2日で連携が構築できないと言われていたが、そんな問題だけではありません。

攻めなくてはならない場面なのにボールロストを恐れ消極的なパスを選択する場面が散見されました。まずは戦う姿勢に問題があったのではないでしょうか。立て続けに3失点し、チームを立て直す、鼓舞している存在も見当たりませんでした。

急造チームなのは初めから分かっていたことです。これからも全試合急造で、そしてアウェイであることも決まっています。

私自身とてもノーテンキなもので、J-22琉球を圧倒するものと予想してました。それくらいのタレントは揃ってます。この日のメンバーは、

      幸野

小屋松   熊谷   小林

    秋野  喜田

内田  ハフナ  高橋  森

      山田

(ハフナ=ハーフナー ニッキ)

SUB

GK高木和、DF三浦、MF大山、MF平岡、FW杉本

チーム名称よりもさらに若い20歳前後の有望株で固められています。言うまでもなく、リオ五輪世代の中でも最も中軸を担うことが期待されている面々です。

ひょっとして、彼らもまたJ3のレベルを下に見ていたなんてことはないでしょうか。琉球に徐々に押し込まれていくにつれて、あれ、あれれれ、というようにどんどんプレーに精彩をかいていったように思います。

逆に言えば、琉球のこの試合にかける思いがはるかに強かったということでしょうね。初めてのJ3で、ホーム開幕戦。相手は鳴り物入りのエリート軍団ですから燃えないはずはありません。

鋭い突破と素早いシュートで2得点した小幡純平はとくに印象に残りました。ハーフナーの寄せがアマアマなのを差し引いても、意地を見せました。この選手は昨年に一旦契約満了となった後に琉球と再契約した経緯があるそうです。あまりにもJ-22とは置かれた境遇が違う25歳。でもそんな出会うはずのない彼らがこうして試合をしていることがやはり画期的です。

連携が難しいのは織り込み済みなのだから、個で圧倒すればいいなどと素人な私は考えてしまいますが、幸野は確かにそうした片鱗を見せていたように思いますが、小屋松や熊谷アンドリューは厳しいできだったように思います。アンドリュー自身が積極的ではなかったことが問題ですが、もう少し周りのメンバーの特徴が掴めればよさが生きると思います。ボランチに入った喜田拓也は途中交代となりましたが、彼の方が前に後ろに顔を出して、貢献していたかな。

本来クラブでレギュラーを掴めれば一番ですが、そこまでには至っていない彼らに与えられたガチの公式戦のチャンス。ほろ苦いものでしたが、逆に今後が面白くなったとも思います。

興業的には彼らがバカ勝ちし続けるのはマズイ。けれども、原さんの肝いりチームがコケるわけにもいかない。次節はアウェイで藤枝戦です、って常に全試合アウェイなんでしたね。

メンバー構成が変わるとは言うものの、半数が変わるなどはないかもしれません。あるとすれば、彼らが所属クラブでコンスタントにベンチ入り、あるいはレギュラー争いをするようになった時です。

各選手を派遣する費用が各クラブ持ちということですが、これは授業料と考えていいんじゃないでしょうか。マリノスの有望な二人のホープが実戦経験を積めるのは間違いなく財産です。正直、マリノスタウンでの練習試合でもさほど出番の多くない二人のプレーが堪能できるとあっては、これはメンバー入りしている限り見続けないと行けません! また楽しみができてしまいました!

最後に選手には、物珍しさも手伝って、いろんなプレッシャーがかかるかもしれません。私がタイトルにも書いたように、このチームがJの看板と未来を背負ってるのは事実ですが、選手たちには自分自身のことだけを考え、成長と本気で向き合う場にしてほしいなと思います。三ツ沢や町田に来る時は応援に行くチャンスでもありますね。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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