【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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得点源とムードメーカー。複数の弱点を一人で埋める男

比嘉さんがマリノスから旅立って、早くも10日が過ぎました。もう遠い昔のようです。

紫の京都サンガのトレーニングウェアに身を包んだ写真がネット上で目撃されていますので、元気に自主トレに励んでいるようです。俊輔や榎本哲也が沖縄で自主トレをしたようですが、比嘉さんは一緒じゃなかったのか。気になるところです。

比嘉さんの背番号は3に決まりhttp://web.gekisaka.jp/412347_131729_fl、番号はレギュラークラス。ただ本当に競争を勝ち抜き、マリノスの復帰を果たせるか、それが注目です。

本職の左サイドバックでプレーを希望しているようですが、あの攻撃的センスは前でこそ生きるのではないかな。練習だけ見てると、今年二桁得点を挙げたとしても何ら不思議ではないのですが。

ただ、比嘉さんの頑張りとは関係のないところで、早くも復帰に向けた大きな動きが出てきました。

中村俊輔「比嘉ぐらい自腹で買い戻す」http://blog.livedoor.jp/domesoccer/archives/52068056.html

という頼もしい動きです。新体制発表会の後のイベントで比嘉さんがレンタルされたことの影響について質問されたようで、その答えとして、

俊輔『新キャラを探すを含めて今考えてます。 (松本)翔を真逆のキャラにするとか(端戸)仁とか、キー坊もいいけどボンバーの所有物だし。 まぁでも最悪比嘉くらい自腹で買い戻す。レンタルバックします』

まあ俊輔が私的に雇う分にはOKですよね。まったく比嘉さんの存在の大きさが分かるというものです。来年はまた比嘉さんがいてくれるものとしても笑、やはり今年のマスコット不在は依然として大きな問題ですね。

愛されキャラと、得点源の二つがまだマリノスの弱点と言えます。

補強については期待し続けるにしても、とくに外国人枠を開けておくのはもったいないわけですから。

とくにフォワードについては、どうしてもマルキーニョスとの比較をして、16得点の穴は到底埋まってないではないかという論調になってしまいます。もちろん、得点数は去年の各選手の実績を足し算して比べるべきではありません。ですが俊輔(10得点)、兵藤(7得点)ともにキャリアハイだったことを考えると、今年もそれと同じか、それ以上の結果を求めてもいいのか、予測は難しいところです。

藤田、伊藤、矢島、端戸という1トップ候補に注目が集まりますが、攻撃の一番のキーマンに、私は今冬のドイツ移籍を選ばなかったあの男を指名したいと思います。

このオフに左足首の遊離軟骨除去手術を行い再起を期す齋藤学。W杯メンバーへの選出なるか、今年こそJ1優勝に貢献できるか、大活躍の末に夏にこそ移籍してしまうか、注目の選手です。

同じような立場の選手で、鹿島の大迫はドイツに渡り、C大阪の柿谷は残留を選びました。果たしてどちらが正しいのか。一つ言えることは、柿谷はW杯メンバー入りがほぼ有力なのに対して、齋藤と大迫は当落線上。あえて変化を選んだ、恐らくはW杯以降のことを重視した大迫の選択もありだと思います。

この三人を比較した時に、学だけがチームの「エース」という呼称がしっくり来ません。ストライカータイプではないとは言え、リーグ4得点はやはり少ない。

課題は明白、コンディションを安定させることです。柿谷のトラップ、大迫のシュートと同様に、学のドリブルはJ1では手のつけられないレベルにあると思いますが、今のところそれは調子のいい時だけ。細かな怪我による離脱が多くて、戻ってくると調子が落ちているというパターンが多かったです。

去年、数は少ないとはいえ、学の決めたゴールは大宮戦の4人抜きに代表されるようにどれも難易度が高く、学にしか決められない!と思わせるものばかりでした。

いつもスーパーゴールでなくて構いませんので、コンスタントにチャンスを作る。調子が悪いながらも周りを生かす。「安定して出続ける」ことができたら、そして端戸のような学をサポートできる選手がいれば、必然的に学の得点が増えてくると思います。

彼が二桁をあげれば、マリノスは大きく優勝に近づくことでしょう。

と、同時に調子に乗って生意気になった彼は、大いにチームメイトからいじられ、遊ばれ、チームの雰囲気向上にも貢献するはず。いじられまくって、比嘉さんの穴をぜひ埋めてほしいものです。いや、実力とキャラを兼ね備えた男として、チームを引っ張って行ってほしい。

天皇杯で優勝した直後のインタビューで「僕がトップチームに上がってから、まだ一度もタイトルを獲得したことがなくて、育成の選手や会社の人たちにも、なかなか強いマリノスを見せられたことがなかったので、その中でタイトルを獲るということを意識して臨みましたし、こうやって獲れたというのはすごい嬉しい」と語った学のマリノス愛は深い。だからこそ「自分はもっともっとやれるし、やらなければならない」という言葉にも説得力が出ます。

齋藤学マリノス、ラストイヤーになるかもしれません。大手を振って海外に送り出せるような、誰もが納得する、いや驚愕する結果を出してほしいと願ってます。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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