【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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前年のベースで挑んだ2013年から、今年は飛躍できるか。新加入の三門、下平が鍵を握る

特殊な戦い方ではない。ボールを失ったら素早く奪い返す。ボールポゼッションを増やす。局面で数的優位を作る。攻め方はシンプルに。

特殊ではないけれど、マリノスの練度は高い。天皇杯決勝という舞台で代役として初めて1トップで出場した端戸仁の周囲とのコンビネーションは、よかったですよね。やはり一年間同じ戦い方を続けた練度の成果だと思います。

2013年の躍進の大きな理由の一つが、手探りの末にその前年に築いた「ベース」があったからだと言われています。システムや基本戦術に加えて、主力選手が誰であるかということもベースに含まれます。12年の後半に得た手応えをほぼまったく同じメンバーで続けられたことが2013年の開幕ダッシュに繋がったわけです。大きな補強がなかったことのメリットとも言えるでしょう。

そういう意味で、来る2014年シーズンも、マルキーニョスが抜けた他、実は同じメンバーで戦うという選択もできるわけです。いや、正確に言うと、もし昨年と同じ程度の補強しかないのであれば必然的に、同じメンバーで戦わざるを得ない。だが、それでは今度こそ主力選手に長期離脱者が出た場合の手当てができません。また運良く離脱がなくても最後の最後に失速してしまうかもしれません。

マリノスの今年の挑戦は替えがきかない存在をどう減らすか、です。ディフェンスなら、ファビオ、奈良輪、小椋。攻撃なら、端戸、佐藤、藤田。彼らが昨年の準主力でした。例えば、ドゥトラ欠場の際の奈良輪が見せたプレーには多くの人がいい意味で驚きました。ですが、代役として見劣りしてしまった場面もあるわけです。もちろん彼らのレベルアップは欠かせませんが、「俊輔を休ませて、藤本淳吾を中央で使う」という選択がポジティブに行えるようなら、これはマリノスの底力が大きくアップしたことを意味するでしょう。

新加入の選手は、冒頭に書いたシンプルだけど練度の高いマリノスの戦い方を体に染み込ませることができるか。ようはフィットできるか。できないなら、今のマリノスでは試合に出してもらえない。だから他チームの主力であることは、基礎的な能力の高さを証明しているとは思いますが、さらにマリノスのサッカーに適応するセンスと、努力を継続する力が求められることでしょう。

昨日新加入が発表された三人の中で、最も実績のある藤本淳吾だってどうなるかはわかりません。最近の下平匠は守備がうまくなった印象があります。ガンバで期待の若手だった頃は、彼の背後を狙われていたと思うのですが。もとからビルドアップは天性のものがあるそうです。

ということは、ドゥトラという素晴らしいお手本から、経験に裏打ちされた1対1の対応を盗めればさらに飛躍してくれるかもしれません。逆に言うと、守備の安定感を普段の練習から見せてくれないと、ドゥトラの壁は高くそびえ立つことでしょう。

遠藤に次ぐパスセンスと言われた(?)下平のビルドアップには今から注目です。

そして、三門雄大。新潟のゲームキャプテンです。スタミナマン。ボランチ、右サイドハーフ、右サイドバックをこなせるポリバレント流通経済大出身であの比嘉さんの先輩です。

今のところ最注目です。ものすごい補強!という可能性を秘めていると思います。戦い方のベースを変えたくないマリノスにぴったりかもしれません。

それはなぜか。

次回、三門特集をお送りします。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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