【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

ACLの難しさと、今対策すべきこと

AFCチャンピオンズリーグ(以下ではACL)の大会名称になってからの2002年以降、Jリーグ代表チームの成績は以下の通り。

02-03

鹿島  0−1−2 ー2  GL敗退  5位

清水  1−1−1 +6  GL敗退   11位

04

横浜FM 5−0−1 +16 GL敗退 優勝

磐田  4−0−2 +3  GL敗退 5位

05

磐田  3−0−3 +7 GL敗退 6位

横浜FM 4−0−2 +6 GL敗退 9位

06

G大阪 3−1−2 +19 GL敗退  3位

東京V 0−0−2 −3  GL敗退  J2・7位

07

浦和  2−4−0 +4  優勝 2位

川崎F 5−1−0 +11 ベスト8 5位

08

G大阪 4−2−0 +14 優勝 8位

浦和  予選なし     ベスト4 7位

鹿島  5−0−1 +15 ベスト8 優勝

09 この年からリーグ2位でもトーナメントに進出できるように。

名古屋 3−3−0 +6  ベスト4 9位

G大阪 5−0−1 +13 ベスト16 3位

川崎F 3−1−2 +3  ベスト8 2位

鹿島  4−1−1 +10 ベスト16 優勝

10

鹿島  6−0−0 +11 ベスト16 4位

G大阪 3−3−0 +6  ベスト16 2位

川崎F 2−0−4 ±0   GL敗退 5位

広島  3−0−3 ±0  GL敗退 7位

11

C大阪 4−0−2 +7 ベスト8 12位

名古屋 3−1−2 +3 ベスト16 2位

G大阪 3−1−2 +6 ベスト16 3位

鹿島  3−3−0 +6 ベスト16 6位

12

柏   3−1−2 +4 ベスト16 6位

F東京 3−2−1 +6 ベスト16 10位

名古屋 2−4−0 +6 ベスト16 7位

G大阪 1−0−5 −8 GL敗退 17位

13

柏   4−2−0 +10 ベスト4 10位

広島  0−3−3 −4 GL敗退 優勝

仙台  1−3−2 −1 GL敗退 13位

浦和  3−1−2 ±0 GL敗退 6位

95勝39分48敗。ノックアウトラウンドへの進出率14/33 = 42%

つまり半分以上がグループリーグ敗退となっているのは厳しい数字です。これは、大会レギュレーションでグループリーグで1位しか、次のステージに進めない時期が長かったためで、中には6試合で5勝1分の勝ち点16をあげても敗退という信じられない不運(マリノスです)もありました。

ですが、グループリーグで2位でも進出OKとなった2009年以降では、14/20 = 70%になります。今季、9年ぶり出場のマリノスを含めた4クラブも、まずはグループリーグ突破は、J代表としての最低ノルマと言っていいのではないでしょうか。それでも3チームに1チームは予選敗退しており、油断はできません。

現在のACLのグループリーグは日本、韓国、中国から1チームずつ、そしてタイ、豪州その他からもう1チームで構成されることがほとんどです。以前は弱いチームも混ざっていて、実質3チームのつぶしあいで最下位にならなければOKという感じで良かったのが、ここ2〜3年でグッと近隣諸国のレベルが上がってしまった感じがあります。

またACLの戦い方の難しさとして、賞金の低さを指摘する声もあります。確かに、欧州などとは比べるべくもないですし、遠征費だけで赤字になってしまうこともあるようですが、近年はJリーグからの支援も始まりました。柏のように、「アジアを制して世界に冠たるクラブへ」と高いモチベーションで挑むクラブもあります。(若干クラブによる温度差は感じますが)

ACLに対するネガティブな見方のもうひとつが、国内リーグ戦への悪影響というものです。ただ、これが無関係とは言いませんが、Jリーグのクラブもナビスコ杯の予選を戦うなど実は夏までの試合数は変わらない。上記の表の最後の順位は、その年のリーグ戦順位ですが、健闘、苦戦、様々でACLのせいでリーグで苦戦というのは思い込みが大きい気がします。

問題は、とにかくタイトな移動ですよね。それが続くことで少しずつ選手の体に疲れが蓄積して、パフォーマンスの低下や怪我につながる。それだけは避けなくてはなりません。どちらか一方に手を抜いていると思われない程度の(笑)ターンオーバー、少なくとも戦い方のBプランを作っておかないといけませんよね。すなわち選手層の厚み。

端的に言えば、中澤佑二を休ませる時はファビオでいいのですが、中村俊輔の代わり、富澤清太郎の代わりは誰がやるのか。去年の戦い方には正解がなかったわけですが、誰もいないのなら全く別の戦い方、Bプランで戦うということです。

マリノスに限らず、どこもアジア用に急に人員を増やせず、苦労しているというのが実態だと思います。よそだったらバリバリのレギュラーかもしれない選手を控えに入れるという経済的リスクとモチベーション管理の難しさ。ただし信頼できるバックアップ体制がなければ、現場がどんどん疲弊し、リーグにも悪影響、というシナリオは現実になってしまうかもしれません。

去年の樋口監督の戦い方を見ると、別の戦い方を作ろうとするイメージはなく、「ちょっとだけターンオーバー」で乗り切ろうとするかもしれません。それが本当は一番、替えのきかない選手に負担がかかるのだけど。

それなら、なおさら大事なのは選手層。厚い選手層とは、質と量を兼ね備えた状態。

…樋口監督の契約更新も大事だけどさ。天野田代が抜けたことで、現在はフィールドプレーヤー20人。新人含む。一人かけたら紅白戦もできませんよね。そろそろ、頼みます。

連日連日、記事の結論が同じで申し訳ありません。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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