優勝から一夜明けました。マリノスファン、関係者にとっては、2014年がこの上ない幕開けとなったことでしょう。シーズンとしては最後の最後で、暦としては最初の最初というのはやはり特別な感じがしますし、天皇杯のリーグとは趣の異なる表彰式の光景が、個人的にはとても好きです。
天皇杯を掲げる俊輔の姿を待ちわびていた気持ちは、俊輔自身を含む選手たちではなく、私たちファンのほうが遥かに上だったかもしれません。それだけに、表彰式のようす、昨日から何度も録画で見ていますが感動はまったくおさまりません。
リーグと天皇杯はまったく別物であり、天皇杯のようなトーナメント覇者はカップウィナーと呼ばれるのに対して、リーグを制したものにだけがチャンピオンと呼ばれます。なんとなくそういう風習なのでしょうね。したがって、理屈では天皇杯とリーグの制覇はまったく別物と分かっていますが、広島のファン、サポーターは昨日敗れたにしても、リーグは俺たちが取ったという自負と拠り所があります。対するマリノスファン心理としては、連続2位はあまりにも精神的にキツイですからね。幸先が良い！というのはこういう時に使う言葉でしょうね。
それぞれの方法で天皇杯優勝を心に刻んだ2014年1月1日。元日というのは仕事の方も意外に多くいますし、親戚付き合いなるものも存在します。休みのようで休みでないそれが元日で、大晦日と元日はその前後の日に比べると忙しい気がします。データはありませんが。
どうでもいいサイドストーリーを紹介させてください。我が一族の話です。元日になるとここ数年、新宿のホテルでランチビュッフェをするのが定番になってます。以前は夕方に祖母の家におせちを持ち寄ったのですが準備が大変だとか。
ここで話は、370日ほど前の国立競技場に遡ります。第92回天皇杯の準決勝、柏レイソルとの一戦にマリノスは０－１で敗れ、元日の決勝進出は幻に消えました。この試合をスタンドで応援していた我が家は複雑な気持ちでした。1月1日の親戚の集まりは午後1時半開始。つまり仮に決勝進出を果たしても、生観戦はおろか、テレビでリアルタイムで見守ることも叶わなかったわけです。
このことを強く反省した私は、「2014年こそはマリノスが決勝に進むはずだ。絶対に後悔したくない」と決意。この2013年の元日、まるで来年の幹事は自分かのように自然に振る舞い、食事会の開始時刻を変更するように動きました。ホテルの人と打ち合わせたら、2部制のため、午前11時半の開始にもできることが判明。午後1時半開始のままでは小さい子供がお腹を空かせて可哀想だなどと、もっともらしい理屈を展開して、子供連れの親戚の支持を取り付けました。これぞロビー活動です。2013年元日に、この予約は完了しました。
ですから、多少ギリギリの時間にはなりますが、新宿のホテルから意気揚々と乗り込めるように試合は指定席のチケットを確保したわけです。準備は万端。だから、後から言ったもん勝ちですけど、もう優勝するって確信してました。その理由は、もう一つあります。
実はまったくの偶然ですが、私たち親戚の食事会場となったこのホテルこそ、選手・スタッフたちの宿泊したホテルだったのです！ ホテルに到着した時間はちょうどあの移動用のバスが車寄せに到着した頃。つまりもう間も無く選手たちがここから出陣する！
思わず撮りました。周りの景色はトリミングしましたので各方面に迷惑はかけないですよね。
幹事ヅラしてしまった私はともかく（私側の一族なので）、妻子は大興奮。ロビーでしばし待つと、コーチ陣が先に降りてきて、バスに乗り込みます。選手で一番最初は出発10分前の俊輔。最後に乗り込んだのは中澤でした。思わず子供を肩車して、持参したフラッグをロビーで掲げて、やや離れたところから、がんばってくださいと声をかけてしまいました。遠慮がちにですが、小さな子供が旗を振ってると、ニコリとしてくれる選手が多かったです。パブリックなスペースでの見送りについてはお叱りもあるかもしれませんが、ささやかなものだったのでお許しいただけたものと考えてます。
掲示板などで選手の宿泊は新宿のホテルという噂は聞いていたので、ひょっとしたら選手のバスとすれ違えるかもしれないと話してたのですが、まさか間近に見送れるとは。
2014年、最初の日本一に輝くチームに会えた幸運を、胸に秘めて…と思ったのですが嬉しさのあまりつい披露してしまいました。
チームに迷惑をかけないようにしながら、今年も応援して行きたいと思います。いやあオフもブログネタを尽かさないなあ、マリノスは。
http://soccer.blogmura.com/f-marinos
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