【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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勝ちましておめでとうございます!中村俊輔が天皇杯を掲げる姿が涙でにじんだ

2014年1月1日、SAYONARA 国立競技場。現行の仕組みでは最後の決勝で勝利したのは横浜F・マリノス

我らがキャプテン、中村俊輔が少しはにかんだ後に高々と、たった今授与されたばかりの天皇杯を掲げた。

悔しくて、苦しかった12月を乗り越えて辿り着いた国立の舞台で、選手たちは躍動してくれた。小林祐三の素晴らしいドリブル突破から受け取ったフリーの齋藤学がペナルティアーク付近で放ったシュートは広島ゴールの左隅に刺さる。マリノスの新年初ゴールとなる、前半17分のことだった。

そしてさらにコーナーキック中村俊輔が正確なボールを上げると中町公祐のヘディング。辛くも西川周作が弾いたものの、そこには果敢に飛び出した中澤佑二の姿が。今度は西川のセーブも及ばずに、2ー0。シーズン後半に得点力不足で悩んだマリノスが前半で2得点するのは、10月12日、ニッパツでのナ杯、柏戦以来2ヶ月半ぶりだった。

端戸の動きはハツラツとしていた。シーズンの最後の試合でようやく辿り着いた、しかもマルキの退団、藤田の累積でまわってきた中央でプレーするチャンス。守備でも柔らかなパスでも彼の持てる力は発揮されたと言えるだろう。

それからことごとく、広島のチャンスの芽をつぶした富澤の守備、仮にペナ近くに来ても、栗原勇蔵と中澤の守備はほぼ絶対的と言える出来だった。連戦のためか佐藤寿人高萩洋次郎の動きが悪かったこともあるだろうが、守備陣の奮闘は称えられるべきだ。榎本の抜群のセーブも、それがなければこの試合そのものがひっくり返されていた可能性もある。

守備で言えばいつも以上に学の貢献度も高かった。兵藤の気の利いたポジショニングと、中町の気持ちの入ったボール奪取、それからドゥトラの積極的な攻撃参加、ビルドアップも大いに勝利に貢献した。

そして中村俊輔自身の体のキレは好調時ほどではなかったものの、キープと散らすパスで味方のリズムを整えた。

両チームとも早くて、タッチ数の少ないパス回しが抜群に上手い。どちらも試合のペースを握ったのはこのパス回しがうまくハマった時間帯だった。リスクを背負って、挑戦を繰り返したのは、またパス回しとドリブル突破の硬軟を織り交ぜて崩しにかかったのはマリノスの方。そしてセットプレーの精度もマリノスに分があった。

最後の最後に、攻守のバランスが噛み合った強い時のマリノスが蘇ったと言っていい。俊輔自身、試合後には天皇杯よりリーグ優勝のほうがよかったと率直に答えているがタイトルへの渇望感はマリノスのほうが上だったと言えるだろう。

だがリーグを獲って、さらに決勝まで登りつめてきた広島の総合的な強さは見事と言う他ない。この2季に残した結果で「強豪」になった。

翻って、マリノスの真価は、9季ぶりのタイトルホルダーとなったこれからにこそ問われることになる。ベテランたちの輝きによるたまたまの戴冠なのか、名門復活の狼煙なのか。アジアでの戦いも待ち受ける2014年に早くも武者震いである。

けれども今はトリコロールの勇者たちに、おめでとう!お疲れ様!と言いたい。兵藤が、栗原が、中澤が、ドゥトラが次々にトロフィーを受け取って行く姿が今も脳裏に焼きついている。そして、シュンスケ。

天皇杯を掲げた瞬間に、金色のテープが空に舞った。マリノスファンの幸せそうな顔、顔、顔。

とてもこの元日のことは一回の記事では書ききれない。まずは家に帰ってゆっくり試合の録画を見て、詳細をアップしたい。

最後に、マリノスの全ての関係者、ファンの皆さん、今年も宜しくお願いします!

勝ちましておめでとう!

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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