【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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データはもはや意味をなさない!けど気になってしまうんだよなあ。〜天皇杯決勝・横浜FM対広島(国立)展望

大晦日、いかがお過ごしでしょうか。関東地方は晴れ、穏やかな年越しとなりそうです。肝心の明日も朝晩は冷え込むものの、最高気温が14度の予想で絶好のサッカー日和と言えるでしょう。(北日本は大荒れとの予報、くれぐれもお気をつけください。)

元日に国立競技場、という最高の舞台にマリノスが挑みます。そこに観客として参加できることが本当に嬉しく、誇らしいです。リーグ戦終了時の悔しさから、よくぞここまで辿り着きました。やはり素晴らしいリバウンドメンタリティだと思います。

ここまで来ると、もはやあまりデータや対戦成績に意味はありません。鳥栖サポの方のブログに書かれていたのは準決勝のこと。勢いや状態の良さは鳥栖にあったはずなのに、絶対に勝つ!タイトルを渇望する気持ちがマリノスのほうが遥かに上だったという感想でした。その通りで、この気持ちを持続して爆発させられるかどうかが大きな鍵でしょう。

シーズンの最後の最後に、どちらも中2日で、疲労をとるのでさえ苦労しているはずです。広島は遠征続きで、しかも準決勝は120分の激闘でコンディションがバッチリのはずがない。いつも以上に勝ちたいという気持ちは大事でしょうね。

しかも、改修前の最後の国立で、2014年は日産スタジアムで12月中の決勝という日程がすでに発表済み。サッカー関係者なら誰もが憧れる、この舞台は最後とも言えます。そしてJ史上初のリーグ戦1位と2位による直接対決。今季の最後にして最高の大一番。千秋楽の横綱対決のような緊迫感があります。

かように、データは意味がないと書きながら、それでも気になるファン心理。

今年のリーグ戦は、マリノスの2勝でした。リーグの通算でも27勝12敗4分と大きく勝ち越しています。

ところが天皇杯では2勝2敗の互角。最近の対戦は10年前でこのときは久保、清水のゴールでマリノスが勝っています。天皇杯はともかく、実は歴史的にも相性の良い相手が広島なんですね。

そして天皇杯の決勝ということでは、有名な話ですが改めて。マリノスは、というか日産自動車FCは、滅法決勝に強かった。優勝はプロクラブとしては最多タイの6回を誇りますが、準優勝は1回だけ。広島は東洋工業時代を含めると3回の優勝に対し、準優勝が最多の10回で、なんと決勝は7連敗中なのです。

繰り返しますが、データにはあまり意味はありません。が、興味深いデータなので紹介しました。

もちろん言うまでもなくマリノスの泣き所は、信じられない軽率なプレーで遅延行為を取られて出場停止になった藤田の欠場です。代役は今や唯一のフォワードとなった端戸仁。ここまでの出場はすべてサイドハーフで、本来はトップ下またはトップといえどもほぼ完全なるぶっつけ本番です。俊輔や兵藤がどれほど彼の良さを引き出せるでしょうか。仁には気負わずに、周りを生かすくらいの気持ちで、今まで使わなかった樋口監督が悪いんだ急にやれるかくらいの大らかな気持ちで挑んでほしいと思います。

ディフェンスでも栗原勇蔵のケガはどうでしょうか。ファビオも素晴らしいですが、相手は老獪な駆け引きを得意とする佐藤寿人ですから栗原の経験にかけたいところです。

そして最後にやはりこの人にシーズンを締めてもらいましょう。MVPの中村俊輔がどんなプレーを見せるか。入院以来、だいぶコンディショ二ングに苦しみましたが、準優勝は少しずつ状態が上がっていることを伺わせる内容でした。もう一試合だけ、最高の技と力が彼の左足に宿ってほしいものです。

最後に天皇杯の過去10年の決勝結果は下記の通りです。(一番左は回数)

83 03-04 磐田 1-0 C大

84 04-05 東V 2-1 磐田

85 05-06 浦和 2-1 清水

86 06-07 浦和 1-0 G大

87 07-08 鹿島 2-0 広島

88 08-09 G大 1-0 柏

89 09-10 G大 4-1 名古

90 10-11 鹿島 2-1 清水

91 11-12 F東 4-2 京都

92 12-13 柏 1-0 G大

92 13-14 横浜 ??? 広島

また新たな歴史が明日、生まれるわけです。決勝、どうなるのでしょうか。願わくば、やはり今年の俊輔に、マリノスにタイトルを。それを信じて、ガキの使いなどあまり見ずに、明日に備えましょう。

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