【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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下馬評は圧倒的に勢いの鳥栖。マリノスに策は残っているのか〜天皇杯準決勝・鳥栖戦(日産ス)展望

リーグ戦はマリノスの2戦2勝でした。5月、ベアスタでは俊輔の縦に入ったフリーキックを富澤のヘディングでゴールし、1-0。真夏、8月のニッパツでは俊輔が自身のベストゴールにあげたバックヘッドと、マルキのバイシクルで2得点し、2-1。相性はマリノスに分があります。

リーグの順位はマリノスが2位で鳥栖は12位。そして試合会場は、我らがホームの日産スタジアムです。なのにも、かかわらず下馬評は鳥栖が有利、鳥栖が優勝するという声が支配的なのは「勢い」の差かもしれません。

確かに、マリノスはリーグ戦のラストで連敗してしまい、準々決勝の大分戦も内容としてはいい時のマリノスと比べると…というもの。対する鳥栖の90分を超えての走力は戦慄モノでしたね。川崎に完全に走り勝っての、70mクラスの長いカウンター、しかも2点。特に1点目の丹羽が決めたシーンはヤバかったですね。走り切ったのは丹羽だけでなく、実に4名が川崎選手よりも早くペナルティエリアに雪崩れ込んでいました。そのためにDFは引きつけられ、シュートするにも余裕がありました。あんなカウンターは悪夢と言っていいでしょう。

だから、ボールを仮に奪われたとしても中盤で再奪取する守備が重要になりますし、ロングボールへの対処が極めて重要になります。その対策として、仮想・豊田をファビオが務めて紅白戦が行われ、ロングボール、さらには藤田直之によるロングスローを弾き返すための特別練習も行いました。

栗原勇蔵もまずはそこを一番意識していて、気合を入れます。本来、中澤佑二との屈強コンビは、肉弾戦をまったく苦にしません。柿谷や大迫のように裏をかかれて置き去りにされるほうが余程嫌ですよね。だから豊田に一回も競り負けないこと、それから相手がカウンターを狙い続けていることを念頭に置いていつも以上にリスクを取らないほうがいいのではないでしょうか。

あちらのキーが豊田なら、マリノスのキーも1トップの藤田祥史でしょう。エルゴラにも「今日決めろ」の見出しが躍り、もうゴールを取らなければ来年を迎えさせないくらいのムードがありますがその重圧は藤田には逆効果かもしれません。「藤田を生かすのではなく、藤田の周りを生かす」ほうが結果が出そうな気がします。

藤田が中央で落としたボールを狙う動き、藤田がサイドに流れて作ったスペースを突く兵藤と齋藤学小林祐三の出場停止に伴って、奈良輪雄太が出場ということは10月の広島戦と同様に、左のドゥトラのサイドからの攻撃が多くなり、ロングボールも藤田に多く入るはずです。とにかく自分でなんとかしようと慌ててしまうのが今の余裕のない藤田の欠点。準々決勝の出来だと厳しいけど、学がフィニッシャーの役割を果たせれば得点機はきっとあります。

そしてなんと言ってもセットプレー。最大の得点源。もうね、やはり俊輔ですよね。この1ヶ月で3度目のNHK総合での生放送ですが、今度こそ俊輔のすんごいフリーキックを、普段マリノスの試合を見ない人にも知ってほしいなと。川崎戦の敗戦がたまたまだったんだと。http://www.nikkansports.com/m/soccer/news/p-sc-tp1-20131229-1237264_m.html日刊スポーツにも気合いの入ったコメントが載っています。

今年こそ、元日の舞台に連れて行ってほしい。21年ぶりの決勝へ。内容なんて悪くたって構わない。グダグダでも、決勝に向けて不安の残る内容でもなんでもいい。ファインゴールはいらない、ゴールがほしい!

とにかく勝ちたい!

キックオフは13時5分。2013年を締めくくる最後の試合です。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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