【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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【決戦あと5日】6万2,632人の観客は歴史的快挙。それを明日につなげる

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10月、広島との天王山では3.9万人。首位で迎えた11月10日の名古屋戦は、雨の予報が出ていたこともあって2.8万人。

それが「優勝のかかった大一番」で、4万、5万を飛び越えて、いきなり6万人超えだ。現場では、おお、よく入ってるなあ。アウェイ二階の席に被さっているシートがないなんて、不思議な感覚だなあと思った程度。試合開始80分前に座席に座ったがそのときの入りはいつもとあまり変わらない感じで、気がついたら62,362人をスタジアムが飲み込んでいた。

後からテレビで見ても壮観だった。しかもアウェイゴール裏を除いて、マリノス一色、いや三色だ。「満員の巨大スタジアム」というのは響きだけで、人の心をウキウキさせるもの。一枚1,000円のお誘いチケットの効果で出足が伸びたことが、また次の出足を誘う。その噂を聞いた別の人がまた別の人を誘う。クラブとしての偉大な成功体験を作ったことに、関係者、誘った側のファンなどの方に頭が下がる。すごいことをやりましたな。

一方で、6万人もいた割には応援の迫力がなかった、それは一見さんたちが、歌うことはもちろん、手拍子すらしないで見ていたからだとする意見があるらしい。むしろ熱気が薄まったのだそうだ。

それはだいぶ話が違うでしょう、と思う。まずはスタジアムを満員にして、新たなファンを作っていこうというのが前提、第一目標ではなかったか。それが、会場が満員なのは当たり前として、初観戦だろうが、数年ぶりだろうが、腹から声を出させよう、相手クラブを萎縮させるような威圧感をスタジアム全体で出そう! というのは論理が飛躍しすぎじゃないか。

冷静になればなるほど、多くのクラブで観客数が伸び悩む今、新記録を叩き出したことがいかにすごいことか。しかも浦和やFC東京ではなく、アウェイ集客にハンデのある新潟を相手に記録したことも驚きだ。

でも週末の様子を見たら、ビッグクラブへの大きな一歩だったと思う。理想像は、熱い応援の輪がさらに広がり、子供連れやお年寄りも安心して観戦でき、一見さんも楽しむことができ、アウェイサポが雰囲気のいい快適なスタジアムだけどホームのマリノスは無類に強いからあそこだけは勝てる気がしないと言う。

改善すべきポイントももちろん多数ある。例えば、確かに客席からピッチまでの距離は遠い。が、今の客席では足りないとなればやがてはピッチレベルにも座席が設置されるかもしれない。

入場までの待ち時間、長蛇の列も、初めて来た人があれだけで嫌になってしまうことはないだろうか心配だ。またエリアによっては席から通路に溢れ出した人も多数いた。ギリギリになって来たからと言って席も与えられないなんて、本当にそれでいいのか。試合の中身の前に運営面では改善しなければならない、改善して欲しいことは他にもたくさんあるだろう。

だから6万人の前で負けてしまった、ノーゴールだったことはそれに比べれば些細に思える。ハッピーエンドの映画を見に行くのと、サッカーを応援するのではそもそも求められてるものが違う。あんなにみんなで応援したのに、マリノスが負けたのがけしからんなどと言わないでほしい。敗北も完封負けも、サッカーの一部なのだから。

本ブログにいつもコメントをくださる方の中にも、ホーム最終戦を楽しみに、九州沖縄や秋田などから駆けつけたという方がたくさんいた。皆さん、優勝が目の前で決まることを楽しみにしていただろうが、それが叶わなかったからもう来るもんかと思っただろうか。多くが次回観戦を楽しみに帰途に着いたはずだ。こういう方の存在がクラブの財産そのものだ。

今回初めて、もしくは久しぶりにマリノスを観た方がまたスタジアムに来たいと思えるように、ちょっとずつ応援も楽しんでもらえるように、それにはグッズやユニが必要だ、などと思えばしめたもの。何を隠そう僕もまんまと今年に一気にお金を使う側にまわったわけだから!

より多くのみんなの誇りになるように、そのためにもう一つ必要なこと。それは勝者の称号だ。サッカーだから負けることはある。けど、今年のチャンピオンの称号はやはりマリノスのものだぞ。

そのためにも、今週は絶対に勝とう。シャーレブログは今週も気持ちを切り替えて、ポジティブに戴冠の瞬間までをリポートします!!

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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