【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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王者らしい試合運びで、「勢い」を封じる〜天皇杯4回戦・長野戦(日産ス)展望

テレビをつけると、日本代表がベルギー相手に後半30分で2点リードしていて、一瞬目を疑う。(最終スコアは3-2で勝利)崩す形と、個の決定力が合わさった気持ちの良いゴールシーンが繰り返し放送される。早起きするの忘れた…。ベラルーシに敗れて、ベルギーに勝つ。たぶんヨーロッパ戦線でも驚かれるはずだ。一ヶ月前の惨敗チームの何が変わったのか。原因は選手起用なのか、戦術なのか、開き直りなのか。その辺は専門家に任せたいが、「ちょっとした」ことで別のチームになるというのは何も日本代表に限ったことではない。

マリノスも俊輔がいるときと、いないときで大きく変わることはすでに10日の名古屋戦(1-2)で分かった。その名古屋を2回戦で降した長野が今夜の対戦相手だ。JFLでは前節に相模原に敗れたが、これがなんと4月以来の敗戦だったという。年間を通じてわずか3敗でホームでは一度も負けていない。JFLでは圧倒的な王者だ。会心のゲームで名古屋を降したのと、相模原に負けたのと、どちらが本当の長野パルセイロなのか。ようするにベラルーシなのか、ベルギーなのか、と同じ話だ。

下記は名古屋戦での長野のスタメンである。名前の右は前所属チームまたは、元所属のJクラブ名。

1 GK 諏訪 新潟

2 DF 松原 富山

3 DF 大島 柏

4 DF 川邊 町田

14 DF 高野 学芸大

5 MF 大橋 仙台大

7 MF 佐藤 千葉リザ

15 MF 西口 京産大

25 MF 有永 関東学院大

10 FW 宇野沢 福岡

28 FW 青木 横浜FC

もちろん有名選手が多くいるわけではないし、出自を見ても地味なのは事実だ。だがキーマンは各方面で言われているように、10番の宇野沢。「柏の宇野沢」と言えば覚えている人も多いに違いない。リーグ戦では得点王、ベストイレブン、さらにはMVPに推す声が多いそうだ。チームはショートカウンターを得意とするので、中盤でのミスは禁物、球際で負けないことが大事だろう。

他にも何名か元柏という選手がいる。くれぐれも、柏が大分に敗れた仇をマリノスで討つなどと考えないでほしい。

一方のマリノス、俊輔はベンチスタートとなりそうだ。練習でいい動きだった熊谷アンドリューボランチの一角でスタメンとなりそう。富澤とのコンビで中盤を制圧できればだいぶ展開が楽になるはず。飛躍を誓った今季のはずが、昨年に比べても出番が減ることになったのは本人も大いに不本意、ここまでの悔しさをこの試合にぶつける。

トップ下の中町が結果を出すか。復調の兵藤、引き続き好調で激しいあたりも辞さない佐藤優平との2列目のコンビネーションにも期待だ。最終ラインには、中澤の代わりにファビオが入る。この人は、昨年までJFL所属のため、長野とは対戦経験もある。試合を重ねる度に安定感を増しているファビオの成長は頼もしい。高さと強さを生かした守備にも期待しよう。

栃木戦のときと同じく点差をつけ後半を迎えたい。そうすれば俊輔の試運転もスムーズにでき、他の控えメンバーの試合カンという意味で、名古屋戦から直接、磐田に向かうよりは随分良くなるはずだ。

ちょっと冷え込むだろうが、いいコンディションでの試合となりそう。貫禄のある試合運びで、週末に勢いをつけてほしい!

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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