【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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月間ベストゴールをもらいすぎ?月間MVPの意味とは?

10月の全試合で完封を達成したマリノスの守護神・榎本哲也が10月の月間MVPを受賞した。また月間ベストゴールには中村俊輔の大分戦で記録した直接FKが選ばれ、こちらは今年3回目の受賞となった。

首位を牽引する攻守の役者がこうした賞を受けるのはいいことだ。勝負の秋にこのような結果が出たことを喜びたい。

月間MVPは「サッカー専門メディアとJリーグからなる選考委員会」による選考によって、ベストゴールはファンの投票で決まっている。いずれも今年から始まった新しい話題作りの試みで、今後さらにブラッシュアップされ、権威がつけばいいと思う。NHKおはよう日本では毎月、このベストゴールの映像が紹介されており、Jリーグに馴染みのない層にも訴求する効果はあるかと思う。

ただ各月の受賞者を改めて見ると気づくことがある。

【月間MVP】

3月 中村俊輔 (横浜FM)

4月 ズラタン (大宮)

5月 柿谷曜一朗 (C大阪)

6月 ーーー中断期間ーーー

7月 西川周作 (広島)

8月 大迫勇也 (鹿島)

9月 長谷川アーリア (F東京)

10月 榎本哲也 (横浜FM)

【月間ベストゴール】

3月 第2節

中村俊輔横浜FM)対清水 8分

4月 第8節

柴崎岳(鹿島)対新潟 6分

5月 第13節

柿谷曜一朗C大阪) 対名古屋 67分

6月 ーーー中断期間ーーー

7月 第16節

齋藤学横浜FM) 対大宮 36分

8月 第21節

中村俊輔横浜FM) 対F東京 89分

9月 第27節

佐藤寿人 (広島) 対鳥栖 23分

10月 第30節

中村俊輔 (横浜FM) 対大分 45分

ちょっと、マリノスと俊輔が多すぎやしないか…。

マリノスファンだからこそ言いたい。現状は演出方法がイマイチだ。まずMVPは、記者やリーグが決めるということだから質的には担保されるはずだ。が、最終候補者に誰がいたのかなど、選考過程が不明確なために「選考理由」を発表されても、説得されない。全3試合に先発して、堅守マリノスの象徴となった。特に広島戦では決定機を阻止し〜という紋切り型の理由も、なんだか心に響かない。発表の方法も、スタジアムを使うとか、ベストゴール同様にスカパーを使うとか、もう少しかっこよくできないだろうか。

その点、ベストゴールは毎節3つのノミネートゴールが選ばれ、そこから月間ベストゴールが選ばれる。最終的に年間のベストゴールも選ばれる。スカパーとのタイアップにより、すべてスカパーの番組内で紹介されるために選考過程は分かりやすい。表彰対象もMVPに比べると、どの得点が一番すごかったか?というのは分かりやすい。

だがこちらは、すべてがファン投票ということになっているため、客観性に疑問符が付く。どうしても単なるその選手の人気に左右される傾向になりやすい。確かに俊輔のゴールはどれも美しかった。大分戦の決勝弾はFKの歴代1位にたつ記念ゴールでもある。もちろんマリノスファン、俊輔ファンとしては、今の結果は嬉しい。

それでも大久保や川又、大迫など得点ランキング上位の選手がいないのは違和感がある。(9月の佐藤寿人は文句無しにすごかった!これが今のところ年間ベストの最右翼か)

全ゴールを見たわけではないので大きなことは言えないし、ゴール数が多いこととベストゴールは直接的な関係はないが、こちらはこちらで選考方法に再検討の余地がありそうだ。

しょせんは話題作りと見る向きもあるかもしれないが、とかく盛り上がりに欠けると言われるJリーグがせっかく編み出した策だ。やるからには徹底的に盛り上げなくてはいかんと思う。

ちなみにこのままマリノスが優勝した場合には当然、クライマックスである11月のMVPやベストゴールもいただく方向で、行かせてもらいたい。それだと、ますますマリノスに偏重した受賞記録となってしまう。理屈では、「ほらマリノスが優勝に相応しかったということでしょう!」となるが、なんとなく他チームのサポは出来レースのようでシラけてしまい、来年以降の客の支持がはついてこないかもしれない。したがって、それは引き続き改善法を考える。

だがやはり希望は11月のベストゴールは復活のエース・マルキーニョスで。そして、俊輔には3月以来となる二度目の月間MVPをとってもらおう。

そのときは間違いなく、マリノスが優勝している。最高すぎる想像だ。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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