先月に天皇杯でマリノスと対戦し、能力の高いブラジル人選手が活躍していた栃木SCが「育成型クラブへの転換」を図るという記者会見が、昨日行われた。ここまでの栃木はJ1を目指して、積極的な補強をしてきたが債務超過も膨らんできている。要するに、人件費の大幅カットをするという宣言だ。したがって今ブレイク中のサビア、クリスティアーノ、パウリーニョのブラジル人トリオは今季限りでクラブを離れるということだろう。また日本人選手であっても、高年俸の選手は減額を飲むか、移籍を選ぶということになる。
育成型クラブとは予算規模を縮小して、地元の選手を自前で育て、できれば高く売ることを繰り返していくことだ。一つの大きな決断と言っていい。福岡が資金繰り困難というニュースに続いて、こうした難しい選択を迫られるケースは増えて行くのだろうか。
予算規模や広告主が違うとはいえ、栃木の債務は5,600万円であり、かたやマリノスは16億円を突破した。対岸の火事どころか、尻に火がばっちりついている状況だ。
そのような中、2014年の年間チケット「ネンチケ」の封書が届いた。我が家はここでどうするのか。
・開幕前:ファン感で数十倍の抽選にあたり妻子が俊輔と記念撮影(僕は休日出勤だった)。妻、やる気アップ
・開幕時:子供連れだし、どうせ毎試合はいけないよ→5試合選択券を購入。
・3/16磐田戦:病欠で自宅観戦。ほら、ネンチケ買わなくてよかった
・5月:その後、リーグはホーム皆勤。アウェイ通いスタート。ん?5試合券の減りが早すぎる?
・中断期間:ハーフネンチケを購入決定!でも、平日の試合には僕は行けないから、このまま5試合券で…。
・平日の浦和戦:5試合券対象外で、仕事の予定がギリギリまで分からなかったので当日券を購入→長蛇の列で危うくキックオフぎりぎりに入場。ネンチケがあれば…。
・ニッパツ鳥栖戦:ニッパツの試合は同じく5試合券が使えないから、事前購入。うっかり早割期間が終了で割高に。ネンチケさえあれば…。
・2014年の概要発表。なるほど、値上げなのか。
・その後もホーム皆勤。すでにネンチケのほうが割安だったもよう。これだけお客が増えてくると、やはり優先入場はしたいよね。そのためにはネンチケは一枚あれば実は十分。もう一枚ネンチケ買ったとしても、もし転勤になったら、もし子供を授かってみんなで行けなくなったら、もしあの選手が移籍してしまったら。一応、逡巡。
・「いいじゃない。もし何か事情があって損をしても、マリノスのために少しでも貢献したと思えば」→うん、そうだね。(←イマココ)
今年は我が家のような初心者が多いはず。いろんな魅力があるけれどやはりチームの成績がいいというのは観戦のモチベーションとしては大きいので、ネンチケ新規購入者は増え、継続する人の財布の紐も緩くなることだろう。
ちなみに今年のネンチケ、自由席大人の価格は30,000円だった。これがペアで買うと一枚27,000円と割安になる。一般の自由席を前売り購入すると、2,200円。ファンクラブ価格にあたるトリコロールメンバーズなら前売1,900円で買える。
仮に、1,900円で換算すると、15試合でまだ28,500円と元が取れない。2,200円計算なら14試合で30,800円、元が取れる。
我が家ではハーフネンチケ16,500円に加えて、5試合選択券を4セット買ったから、38,000円。さらに上記の当日券や三ツ沢分の追加購入があるから、結果的に割高なのはほぼ間違いない。
で、こうして計算してみると分かる。コストパフォーマンスも大事だけど、要するに【愛だろ、愛】という結論に行き着く。
したがって、さしたる議論も、緻密な計算も必要としないまま、ネンチケ2枚購入が決まった。SSS席を買うことも提案したが、僕の給料がいくらかあがったら真剣に検討しようということになった。そこで妻が一言、「でも俊輔が現役じゃないとSSS席の意味がないよー」。僕の給料はよくて据え置きだと思われてるようです。恐るべき信頼感。
来年はネンチケだけでなく、1試合のチケットも値上がる。ネンチケ:30,000円→32,000円、自由席大人:2,200円→2,500円、トリコメンバーでも1,900円→2,000円。
それでも小学生の料金は据え置くなどがんばってもいる。厳しいのはみんな一緒だが、マリノスのやばさはハンパじゃない。痛みを分かち合おうではないか。
コストパフォーマンスも大事だけど、試合の中身に価値があればいいじゃないか。
愛だろ、愛。 ←気に入っちゃった
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