【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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よし!がぜん面白くなってきた。独走したらつまらないもんね(震え声)〜第22節・鹿島戦(カシマ)

そういう巡り合わせの日ってあるよなって思った。大迫のうまさもあるし、中澤のスピード系のFWに対する相性の悪さもあるけれど、大迫の動きにつられて中澤が逆に動いてしまった、その時点でほぼ終わり。

やれやれ。完璧な守備など存在しない、完璧なゴールがないのと同じようにね。村上春樹が言ったように(言ってない)、あれだけバイタルエリアを好き放題使われて、大迫にあれだけの決定機があればそりゃ決めるでしょう。

そういう日ってあるんだよ。昨日は後輩の結婚式に出席したのだが、披露宴のアディショナルタイムが30分近くあって、二次会との間で見ようと思っていた前半なんてほぼ見られやしなかった。それに結婚式と、その前の用事を済ませるために全部で9本の電車に乗ったが、うち6本が目の前で出発して行った。ちょっと多いなってレベルではないよもう。「そういう日」だって考えて対処して、少しでもマシにするしかない。ツキの話ではない。悪いコンディションも、噛み合ない電車のダイヤも、すべては巡り合わせ、いつもいいなんてことはないということだ。

そうなったのも、いなくなって分かる富澤の偉大さ。たぶん彼のポジショニングや危機察知能力に見慣れてしまって、当たり前と思ってしまっていた。その場所にカンペーさんがいないことの焦りが大きかった。ハンパない大迫と、何度も中澤が一人で対峙する羽目になってしまい、そしてやられてしまった。カンペーさんがいたら、だいぶ違ったと思う。

小椋が悪いと言っているのではない。小椋のボール奪取から生まれた先制点、彼は見事に持ち味を出したと思う。改めて中盤での狩人としては一流だということを示した。けれども、確かに失点の場面は二度とも、小椋はだいぶ前がかりになっていた。富澤なら

相手を挟み込むためにセンターバックを巧みにサポートしていたと思わずにはいられない。多くの人が指摘しているように、富澤は富澤であって、小椋は小椋である。アンカー、フィルター役と言われる特殊任務のスペシャリスト=富澤であり、小椋にその役割を期待した人はいないだろう。

しかも、先制点があまりにも気持ちよい形で生まれてしまった。小椋の勇敢なボール奪取、俊輔、マルキーニョスがキーパーの動きを良く見て、流し込んだ。小椋の功績による先制点。選手は2点目を取りに行った。もちろん失点ゼロにこだわりながら。けれど、1点目をとった美しい形による快感が影響したのか、小椋はますます前のめりになっていく。あちらの選手交代が効果的だったということもあり、スピードとテクニックに振り回されての2失点は時間の問題だったのかもしれない。

マリノスが再び1点を追う展開になって、打った手、選手交代についてはどれも効果が薄かったと言わざるを得ない。とくにファビオ投入によるパワープレーは、他の選手の足が止まっていたことはあるにせよ、得点のにおい以前の問題だったのは残念だった。

でも、これも仕方のないことだ。今季の樋口マリノスは「自分たちの形」に持ち込んで、圧倒的に力を発揮して来た。パワープレーにしたって、2トップにしたって、習熟度が「自分たちの形」とまるで違う。上で富澤の代役がいないと言ったことも、極めて限られたメンバーで主力を形成してきたのだから仕方ない。嫌みでもなんでもない。マリノスのビジョン、戦略がやってきたことが合っていたから、これまでの成績をあげられてきたと思っている。今までケガ人が少なく、ここぞという試合をモノにできてきたから、弱みがそれほど顕在化してこなかった。

ここまでこの体制と戦略で

来たのだから、あとは主力のケガがないように祈って、マリノスが目の前の試合を有利に進められるようにスタジアムで応援するしかないだろう。富澤は浦和戦に帰ってこられるのか。帰ってきてもらうしかない。この敗戦が痛かったのは言うまでもないが、でもまだ首位と同勝ち点の2位。ここ数年ではなかった位置で堂々の優勝争いをしている。そこをポジティブにとらえよう。

さすが混戦Jリーグ。このまま独走してもよかったけれど、それはできなかった。それを三日天下などと言われても。

ここから、ここからだ。

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