【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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今年の失点は多くなんかない!

こないだのFC東京戦の完封で溜飲をさげたけれど、ホーム大宮戦のロスタイム、ホーム柏戦の終了間際の同点オウンゴール甲府戦でもラストワンプレーで追いつかれたり、とやや取られ方や取られる時間が悪いことから、今年は「マリノス持ち味の堅守に翳り」、だとか単純に失点が多いなどという風潮がある。去年はリーグ最少、それが今年は3位の失点だから多い、とするとなんとも贅沢だけど、暇なので、過去のデータと比べてみた。

21節終了時の横浜F・マリノス得点、失点数 参考:サカログ

左から、当時の順位、得点、失点、得失点差の順。

2005年 11位 26 29 -3

2006年 9位 34 26 +8

2007年 5位 38 18 +20

2008年 16位 23 24 -1

2009年 11位 27 23 -4

2010年 7位 28 22 +6

2011年 4位 32 21 +11

2012年 5位 27 19 +8

2013年 1位 39 22 +17

去年より3点多いだけで、どうだろう、これは例年並みと言っていいのではないだろうか。

8年間、平均失点が1.4を超えたことがないのだから、堅守は見事な伝統となっている。

したがって、どの年も守備はある水準以上で安定しているため、得点が増えれば得失点差の数字がよくなる。つまり低迷した年の要因は得点力に問題があったということになる。

一方で2007年には得失点差+20なのに5位というシーズンがあるように、ただ得失点差が多ければ、優勝できるわけではない。それに比べると今年の得失点のバランスはとてもいいと言える。1-0、2-1、3-2の試合が多いのは、際どい薄氷の勝利のようだが、勝ち切っている強さの裏返しでもある。

その要因として、今年は得点源の、フィニッシャーとしてのマルキーニョスがほぼ全試合出場できているのが大きい。マルキ以外にもセットプレー、細かいワンツーでの崩しや、ショートカウンターなど、得点を取れるプレーの精度が上がっているのが頼もしい。

怪我人でも続出しない限り、今後もマリノスの守備が破綻することは考えられず、怖いのは攻撃がフン詰まりを起こすことだろう。泣けるほどシュートを打っても決まらない病になってしまうと厄介だ。だからここ何試合か7月以降は、前半の早い時間で、チャンスをものにして、先制点を取れているのも非常に重要なことだ。

学もおそらく戦列復帰するだろう。鹿島戦まであと二日。勝ち点差9の相手に、きちんと点をあげて、引導を渡したい。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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