アウェーでは招かれざる客。客としての扱いを受けない、そんな試練が待ち受けても仕方が無い。通い慣れた日産では、気づかないうちに与えられている自由や権利が失われていることも・・。それに帰り道の心配や、飯はどこで何を買うのかの懸念もつきもの。
逆に言えば、新鮮な出会い、驚きを楽しむこともできる。帰るときの名残惜しさもたまらない。
我が家の場合は家族旅行でもある。ホーム通いの先にある贅沢、それこそ、アウェー観戦ーーー。
京王線沿線の実家からよく行ったな、味スタ。小田急沿線に越してからは初めてだ。さすがに家族旅行と呼ぶには近いけど、25番のホームユニを着てから、調布行きのバスに乗り込む。トリコロールバッグの女性が先に乗っていて、早速嬉しくなる。
京王線の調布駅地下ホームでは、同じ青のユニが混在してややこしいが、胸のNISSANマークが約半数。けっこう多いなあ。飛田給からの距離が近いのはいいよね。
実は狛江駅からの臨時直通バスに乗りたかったのだが、臨時の始発が開門時刻と同じで、それでは席の確保上つらいということで却下された。普段の観客の動向からすると、このくらいの時間より前に運行しても乗客が少ないということだろうが、マリノスの動員を舐めてもらっては困る。実際に今季最多の3万超を達成したわけだし。もう少し早い時間の運行を強く望む次第。
開門時にはマリノス側で2〜3千人の行列だったろうか。だいぶ入るまでに待たされた。とりあえず2Fの席に座ったが、のちに1F開放エリアが拡張されたためにそちらに移った。
瓦斯サポの友人と席をとった上で、スタジアム外にあるフードコートで待ち合わせをしたのだが、ここでアウェーの洗礼を受ける。どのシミズスポーツのお兄さんに聞いても、再入場口などないと答える。いやいや、もう友人は外に出たというのに。年パスのみ可能性なのか？そんなバカな。とりあえずズンズン、フードコートがあるホームのゴール裏方向に向かってコンコース内を進む。
結論としては僕の聞き方が悪かったのだが、味スタにはフードコート用の出入り口はあるが、再入場口というものはない。ま、実際には、再入場と同じように半券を見せるプロセスはあるし、スタジアム外にいる人でも利用できるので、それくらい分かってくれよという感じだが。一人目のお兄さんは本当に何も分かってない感じだったしね。三人目のお兄さんはアルバイト用の地図を広げて説明してくれて感謝。
いわゆるアウェーグッズ着用不可エリアを通るか、または4分の3周逆回りをしないと、フードコートにはたどり着けないことがわかる。止むを得ずマリノスのユニをカバンに隠し、タンクトップ姿で不可エリアを闊歩する。オサレなタンクトップではなく、ユニクロの無地ものだったのが悔やまれる。
ようやくフードコート到着。ここはアウェーユニの着用可だが、マリノス応援席から真逆の位置のため、ほぼマリノスのユニを着ている人はいなくて、ユニを着ても、タンクトップ姿でも皆様の視線が痛い。
瓦斯サポの息子と、うちのシュンスケはぴょんぴょん飛ぶアトラクションに挑戦。日産スのマリノスケは無料なのに、瓦斯さんのドロンパは100円かかるそう。ただしさすがはガス会社で、マリノスケのコンプレッサー音が喧しいのに比べるとずっと静か。
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で、うちのシュンスケも完全アウェー。分かりづらいけど後ろから三人目は確かに我が軍です。頼もしいぞ、がんばれ。孤軍奮闘。中では前後にいるアーリアやら、高橋やらの激しいチェックを受けてたようす。まあ子供たちはよくわかってなかったみたいなのでよしとする。
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試合後、どちらが勝っても一緒に帰りましょうと、約束して別れる。あちらは自分の息子に、彼らはわざわざ負け試合を見に来たんだよ、などと言わなくてもいいことを言っている。
アウェーだし、言い返すこともせずに胸の中でそっくりそのまま言葉を返してみた。むふふ。笑いを必死にかみ殺して待ち合わせ場所に向かったのはこちらだったけど、むふふ。
帰りは今度こそ、狛江行きのバスを利用したのだが、小田急線は、両チームのユニに加えて、花火大会帰りの人まで合わさって仮装大会の様相だ。楽しけりゃなんでもいいけど、普通の人はひき気味？
帰りはバスの待ち時間も長くて、日産からの帰りと同じかそれ以上に時間がかかってしまったのは意外だったが、フードコートでビールも飲めたし、また行きたいな、味スタ！
今後はアウェーグッズ着用不可エリアの対策として、着替えを持って行くことを固く心に誓うのだった…。
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