【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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ドゥーさんは、惑わない。その一本気な言葉に感動する〜生誕祭を前に

今宵はドゥトラ生誕祭。そのネーミングが神々しい。なのに名前は虎さんであり、試合中の動きは獲物を狩る虎のようなこともあるし、それでいてファウルを犯したときはどこかコミカルだ。

現在J1でプレーする中に40代の選手はおらず、それも運動量の激しいサイドバックなのだから超人の他に言葉を思いつかない。

マリノスのオフィシャルマガジン「TRICOLORE」夏号に、鈴木椋大熊谷アンドリューが聞き手になるドゥトラのインタビューが載っている。あらゆる若手の見本である、ドゥーさんは二人の質問に真摯に答えてくれる。

その中にこんな質問があった。「再びマリノスに戻って来たのはどうしてなのですか?」

虎:確かに以前、F・マリノスでプレーして、一度日本を離れたけど、ブラジルに帰国してからもF・マリノスの試合結果や動向は気にしていたし、クラブスタッフとも常にコンタクトを取っていた。海外に居ながら、自分はF・マリノスのファンの一人だったんだ。そんな時にF・マリノスからオファーをもらってね。それだけF・マリノスのことが好きだったので、「何か手助けができるんだったら」という思いで再び日本に来ることにしたんだよ。

去年の春、突然の38歳での復帰には、若返りを図るはずのチームの強化方針と逆行することに違和感を感じたファンも多かった。ドゥトラがリーグ連覇に貢献してベストイレブンを獲得したのが03-04年だから往時の活躍を望むのは難しいと考えられたのは無理もない。樋口監督ですら懐疑的だった。「再加入したときは正直、全盛期のプレーではないだろう思っていたけど、実際にプレーしているのを見るとまだまだ十分にできる」その上で、タフでクオリティを維持しているドゥトラはプロの鑑であり、こうした選手がいることがクラブの財産と絶賛している。

同じTRICOLOREのインタビューで鈴木の質問にこうも答えている。

「まだまだ先とは思うけど、現役引退することになったら、母国と日本のクラブとどちらにするか決めていますか?」

虎:いつになるかは分からないけど、自分にとってはもうF・マリノスが最後のクラブと決めているよ。

最後。20年以上にわたって日伯でプロとして数々の成功を収めてきた選手が、最後はここでという思いを秘めながら戦っている。わざわざもう一回来たのは遊びじゃない、ひょっとしたらこれが最後の年かもしれないと、タイトルを誰よりも渇望しているのはこの人なんじゃないだろうか。

ドゥーさんと親しまれながら、超リスペクトされてるのが伝わる。逆にドゥトラが若手に尊敬している選手を尋ねて、ドゥーさんです!と答えると、ウッソー!!笑 という反応が超かわいい。

こないだの湘南戦の試合後コメントでも一言だけ、チョーツカレタ!と異彩を放ったあたりは陽気なブラジリアンか。

今日三ツ沢競技場では先着一万人にドゥトラのお面が配られ、アップ時にはみんながそれをかぶって激励する。そりもう異様な光景でしょうよ。

ただJ1最長老の節目の誕生日には相応しいだろう。そして、試合ではドゥトラの遠目からの鋭いシュートがネットを揺らして歓喜とか、胸熱ですよね。

その勢いで守備でも奮戦して、イエローもらうと、次節は出場停止になってしまう。そんな誕生日プレゼント代わりに有給獲得なったら、それはそれで彼らしいのだけど。勝テバ、イインデショウ、勝テバ!!

今宵はドゥトラ生誕祭!!

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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