【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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齋藤学、日本代表初選出記念。「勝ち残る」条件を考える

東アジア杯の日本代表が発表になった。僕のようにJリーグに肩入れする立場としては、ある意味来年の本大会のメンバー発表よりも注目していた。海外組は不在で、Jリーグ組から幅広く選ばれる最初で、最後の機会。ここで選ばれない国内組の選手が、来年ブラジル行きの切符を掴むのは、自腹で応援に行く以外では極めて厳しい道のりになると言わざるをえない。

もちろん今回新たに選ばれた選手のうち、ぎりぎり来年に間に合うかという選手は2〜3名ではないかという私の見立ては変わらない。サバイバルへの挑戦権を得たと言ったところか。

今日15時に発表されたメンバーは次の通り。

GK 林卓人(仙台)、西川周作(広島)、権田修一(F東京)

DF 駒野友一(磐田)、栗原勇蔵(横浜FM)、千葉和彦(広島)、森脇良太(浦和)、槙野智章(浦和)、森重真人(F東京)、鈴木大輔(柏)

MF 青山敏弘(広島)、高萩洋次郎(広島)、高橋秀人(F東京)、山口螢(C大阪)、扇原貴宏(C大阪)、柴崎岳(鹿島)

FW 豊田陽平(鳥栖)、山田大記(磐田)、柿谷曜一朗(C大阪)、齋藤学(横浜FM)、工藤壮人(柏)、大迫勇也(鹿島)、原口元気(浦和)

1、FWがフレッシュで、事前に見たい!という票が多かった選手が数多く入っている。ロンドン五輪世代が多くて、2014年はともかく、2018年に中核を担う人材は多くいそう。柿谷、大迫、柴崎、山口そして齋藤学と、期待の若手とされる人物が数多く順当に入った。若手にチャンスを、という点では評価できる選考だと思う。

2、それに対してDFは新鮮味が薄い。しかも槙野、森脇って・・。自分で予想しておいてなんだけれど、前回のエントリーにコメントをくださった方々の落胆を考えると言葉がない。3バックのチームから選出が多く、新しいサイドバックはもう試す余地はないということか。贔屓の引き倒しになってはいけないが、小林祐三の伸びはすごいものだ。長友内田に両酒井などがいるサイドバックの序列は覆せない可能性が高い。

3、5〜6月の代表戦から連戦となる、栗原、駒野、高橋ら常連さんたちの立ち位置は、追試なのか。遠藤、今野、前田、中村憲剛、伊野波は当選確実で免除となったのに対し、追試となったメンバーは今回初選出の若手たちとのサバイバルを勝ち抜かなくてはならない。実績ではアドバンテージがあるが、生き残りのために目の色を変えての勝負が求められる。

今回はたった二週間弱で三試合。現段階で第一戦のスタメンを予想せよと言われたら、こうだろうか。

豊田

原口 高萩 工藤

高橋 青山

槙野 鈴木 栗原 駒野

西川

柿谷の先発起用は迷うところだが、最初はこのメンバーか。鈴木はCBで使うと明言しており、こうしてみると、1トップと攻撃的MFの4名はどの組み合わせも試してみたい、それだけ一人一人に与えられるチャンスの回数は多くない。

今回生き残って、次なる機会に現レギュラークラスとの競争に勝ち抜くには、いろんなポジションや役割がこなせるという使い勝手の良さか、キラリと光る強烈な武器を見せるしかない。

齋藤学であれば、言うまでもなく後者、ドリブルを使った個人としての突破力だ。今回スタートから使われるかは微妙だが、流れを変えたい時のジョーカーとして使われ、相手守備陣をかき回し、だいこんらんをもたらせるかどうか。マリノスでは開幕の湘南戦で見せたあの輝きだ。己の武器を磨き、その一点で勝負してきてほしい。それは柿谷や豊田、大迫、工藤も同じこと。怪我や不調を考えたら、ミニ本田やミニ遠藤は必要だが、代表は小さくまとまらない強烈な武器を持った集団の集まりであってほしい。その方が本番で世界を出し抜くことができる可能性が高い。

そして韓国への旅立ちの前に、齋藤学たちには、日本代表背番号10からの金言を送りたい。

アディダスが企画した、香川真司中村俊輔の背番号10対談、それからYouTubeで見られる彼らのちょっとしたプレーの見せ合いが鼻血ものだった。

俊輔はいつものように右足首を折り曲げたすごい負荷のプレースキックを見せ、香川は細かなステップからのシュート。それぞれお互いが、すげぇ!って唸る。上で述べた武器をとことんまで磨いて、世界レベルに達した分かりやすい例がこの二人。見てない方は鼻血に注意しながら今すぐ見てください。

「10番でプレーするプレッシャーは当然あるけれども、それよりも代表でプレーできる喜びのほうが大きかった。真司も、10番にふさわしい実力は持っているのだから、多少時間がかかっても自分の色に染めて行けばいい。」

んー、かっこいい。今回初選出の選手は、失うものなど何もないという気持ちで、やれることを、やってきてほしい。その結果、ハイレベルな争いを見せ、Jリーグもすごいと、代表しか見ないためにJを知らない人たちに言わせよう。

がんばれ、齋藤学

当確ランプを自分でともせ、栗原勇蔵

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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