【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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勝ち上がって、チームはどれだけ潤うのか経済学! ~ナビスコ4強進出を祝して~

何度思い出しても、すばらしい得点と集中した守りだった。試合終了から24時間あまりが経過しても、まだ興奮している。早割で自由席のチケットを買っていた僕は1900円であの興奮を味わえた。うーん、なんとナイスコスパナビスコは勝ち上がると、準々決勝、準決勝と一試合ずつホーム開催の試合数が増え、その収入がクラブの経営を少しだけ潤す事になる。

はたして、それはいかほど?? それが今日のテーマだ。

まず分かりやすいところから、4強進出により賞金2千万円の獲得が決まった。準々決勝敗退だと、賞金はまったく入らないようなので、この違いは大きい。決勝に残ると、この賞金は優勝で1億円、準優勝だと5千万円と、さらに大きい額になる。マリノスの単年の売上が35億円前後で、累積赤字が10億円だから、これらの数と比較すると1億円という金額の大きさに気づく。

ちなみに、賞金額はリーグ戦のほうが大きい。優勝で2億円、準優勝で1億円。3位以下、2千万円ずつ減額となり、1,000万円を受け取る7位までが賞金圏内だ。なお天皇杯はアマチュアも参加するためか?賞金ではなく、チーム強化費という名目で、料金体系はナビスコと同じだ。

したがって宣言通りに三冠を達成すると、賞金だけでなんと4億円が降ってくるのだ。

しかしナビスコにはリーグ戦や、天皇杯にはない副次的なおいしさがある。それが上述のようにホーム主催試合が増えるということ、しかも決勝トーナメントは年パスの対象試合に含まれないため、年パス保持者であってもみんなが新たにチケットを購入してくれる。天皇杯

先日の鹿島戦の入場者は1.4万人あまりだったので、仮に平均入場料を2,500円とすると、3500万円の増収となる。このほかグッズの売上げについても、一人当たり700円程度の消費とすると、1000万円の売上げがプラス。

横浜市の資料を見ると、日産スタジアムの貸借料は一試合あたり約500万円のようだ。毎年1億円あまりが日産スタジアムを使うお金として支払われている。マリノスの試合関連経費は3億2千万円であり、ここに含まれる。J1のホーム17試合と、ナビスコのホーム3試合を足すと20試合。すると、1試合あたりの運営経費(たとえば警備・誘導などの人件費、スタジアム内の座席の仕切りや、テントなど備品費などなど)は1,600万円と見ていいだろうか。

すると、準々決勝を開催したことによる儲けは2000万円以上あったことになる。

ちなみに準決勝はニッパツでの開催がすでに発表されているからキャパは1万5千人に限られるが、おそらく必要経費も日産よりは少なくあがるだろう。この試合でも恐らく2000万円は純利が増えることになる。

当然、日産で開催するときに3万人がコンスタントに入ってくれたら、運営コストはほとんど変わらないわけだから、マリノスサイドとしては大喜びの展開になる。

9月7日(日立台)と10月12日(ニッパツ)、柏との準決勝が行われるが、恐らく第二戦はニッパツのキャパいっぱいにお客さんが入るだろう。で、チームの賞金が増える瞬間(生々しい)をともに祝いたい。

最後に裏方やスタッフも含めたチームの人件費総合計が14億円あまりなので、タイトルを取ろうものなら来年は金額で応えてあげることは避けられない。三冠で獲得する賞金4億円の大部分は、この人件費に一部充ててあげてほしいものだ。

ということで、ここから先はリーグ戦が帰ってくる。公式サイトによると、大分戦はまだどの席も購入可能。身近な知り合いを誘って、買わせよう。入場料収入の多い健全なクラブを作るために。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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参考文献:

http://www.j-league.or.jp/document/jnews/56/report.html

http://www.j-league.or.jp/aboutj/document/jclub/2011-12/pdf/club2012.pdf

http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/kouji/shitei/koubo/2204/shinyoko/qanda1.html