一日千秋の思いとはこのことだろう。一ヶ月半にも及ぶ、公式戦断ちがいよいよ解除！ナビスコ杯のノックアウトラウンドが始まる。6月23日に1stレグ、6月30日に2ndレグが開催される。
準々決勝に残ったJ1の8クラブだけが一足早く公式戦を戦うわけだが、リーグ戦再開まで待たなくてはいけないクラブはまだあと二週間ある。それは殺生や、キツイわ。
6/23（日）
鹿島×横浜FM カシマ 18時
川崎×仙台 等々力 18時
広島×柏 Eスタ 19時
C大阪×浦和 長居 19時
ありがとう、ナビスコ杯。ありがとう横浜F・マリノス。今週末、来週末と試合があるこの気持ち。
さてBLOGOLAによると、樋口靖洋監督は要注意人物として大迫の名前を挙げている。
「いろいろな形から得点できる選手になってきている。仕上げができる」と分析。横浜FMは守備の要・CB栗原勇蔵を日本代表招集で欠くが、代役のファビオはこれまでの公式戦で起用の目処が立っている。「できれば得点を取って勝ち点を獲得したい。仮に引き分けたとしても0-0と2-2では大きく違う」とアウェイゴールの重みを選手に強調し、まずは23日にカシマスタジアムでのアウェイ戦に臨む。 (引用ここまで)
鹿島のレギュラーの半分が代表のレギュラーでもあった、わずか10年前からすると、隔世の感があるが、現在の鹿島は代表に選手を送り込んでいない。鹿島だけではない。代表選出に伴い、公式戦に影響を受けているのはマリノスと川崎(中村憲剛)、広島(西川)、そしてG大阪(今野、遠藤)の4チームだけなのだ。もっともG大阪は代表二人が不在の3戦3勝、3完封というむしろ成績あがっとるやんけ状況だが。
ま、したがって我が軍は栗原勇蔵を欠いた状況でフルメンバーの鹿島との一戦を迎える。カシマでの過去の対戦成績はマリノス9勝、鹿島14勝、3分。つまり、引き分けを勝ち数に足し、勝ち点をなんらか持ち帰れる確率は50%に満たないわけだ。
上述の樋口監督の0-0ではなく得点した上での引き分けを、という目論見はけっこうご都合がいいと言わざるを得ない。
だがこのチームは三冠を目指すと「宣言」した。狙えるんだから、三冠、取ろう！と樋口監督が、先の十日町キャンプでゲキを飛ばしたのだという。私はこのことに賛成だ。過去8年にわたってタイトルを取ってないチームが三冠を目指すなんておかしいだろうか。身の程知らずだろうか。欲張りすぎると、何も取れなくなるなどという、したり顔の指摘がある。例えばACLとリーグの両立二兎追うものは、コンディションがどんどん厳しくなるから、始めからどちらかに集中すべきなのだそうだ。
逆だと信じたい。取りにいかなければ、絶対にそんな栄光は取れない。それに、高い目標を口に出しているうちに、意識が変わる。「うちは三冠を狙うチームなのだから、もっとこうしなければ」とか、日々の集中が変わる。それが積み重なってチームの成長を強烈に早めるはずだ。
三冠宣言後の初戦が、史上唯一、三冠達成経験のある鹿島だというのもオツなものだ。彼らをぶったたけなければ先はないのだから、そのカベを超えたときにまた高らかに三冠宣言を口にしようではないか。
そのキーマンは？ 今宵の福田正博＆水沼貴史の両氏によるスカパーのプレビューでは齋藤学が取り上げられていた。小ブログでは、齋藤学のニューヒーロー賞受賞を強烈にプッシュしているわけだが、「みんな学を警戒し過ぎているのでは。ファーストタッチのところでどう止めるかという駆け引きをDFは行わないと。ペナ（ルティエリア）に入ってしまえば、学の勝ち」と水沼に言わしめる、彼の突破力。
一方の鹿島のキーマンには柴崎岳の名前。それから樋口監督が警戒するのは大迫。この二人にいいボールが供給されないようにするためには？？ そりゃ、ボランチのボール奪取。中町は樋口監督がこの２年でもっとも成長した選手として名前をあげたほどの成長株だ。富澤とのコンビがボールを狩れるかが勝負。鹿島の中盤も強力で、5月のリーグ戦（△１−１＠日産）の際には、この中盤の争いも五分と五分だった印象がある。ぜひ今回は上回ってほしい。
繰り返しになるが、マリノスは三冠を狙う。そこに立ちはだかる鹿島には史上初のナビスコ三連覇がかかる。ただその鹿島を高いカベに感じる必要はなくて、三冠への通過点と考えれば、きっと。
おー、そう書けば書くほどにこの対決が盛り上がりそうな気がする。中断期間の上積みはどちらが上かということも問われるリフレッシュしたゲームの趨勢はいかに？ ほんとに楽しみだ。
追伸、当方ニワカのため今回が初のカシマ観戦となります。大変見やすい、スタジアムと聞いており楽しみにしてます。スタジアムの飯も楽しみです。
http://soccer.blogmura.com/f-marinos
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