【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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W杯で「善戦できる」めどは立ったか?

平日のどうにもならない時間帯だったのでiPhoneの小さな画面で通勤途中に観戦した日本対イタリア戦。

地下に入って、抜け出るまでの、電波が届かない刹那に2-1からよもや逆転されてるとは!!

そんな見方しかしてないので、細かな経過、感想を書くことができない。

ただ、イタリアをボコボコにして、ボコボコにされ、そのことを本気で悔しがってる日本国民というのはなんと熱しやすいのかと驚いた。つい最近W杯に出ることは驚かれなくなった国が、世界最多の5回優勝した国に手も足も出なかったことに怒り、それについで4回優勝の国をあと一歩のところまで追い詰めたのに討ち取れなかったことに噛み切るほどにホゾを噛む。

…おいおい、どこのサッカー大国のつもりだ。まあ今日の試合結果でよくやったね次はがんばろうよ、と慰めるのも違うけど、相手はイタリアだったんですよ〜?

改めて、メンタルの持つ力にも驚いた。ブラジル相手に早々に失点したこともあって、ズルズルと臆病な試合をしていた、タヒチのほうがよほど勇敢だなどと言われてた日本代表に戦う姿勢が蘇っていた。その間、たった数日。変われるものと言えば、メンタル以外に答えはないだろう。

今回は逆にイタリアの出足が鈍かったことで、リズムに乗れたのだろう。一回崩れると弱いくせに、前半の堂々としたパス回しが続いていたこと、早めの守備でボールを狩る動きが徹底できたことに本当に驚いたし、嬉しかった。

一昔前は個の力で劣る部分をどう組織でカバーするかというのが強豪国と戦うときの枕詞だった。確かに今もネイマールバロテッリはもちろん化物だけど、香川や本田の個もなかなかのもの!と思った。香川のゴールなどは繊細な蝶の羽ばたきのようで、日本人のうまさはあんなプレーに現れるのかも。

勝ちに行ったのだから、結果は悔しいけれども、各選手の充実感が見えるコメントと世界のメディアの新鮮な驚きをみると、未来に対する希望は大きくなる。世界トップとのレベル差はまだまだだけど、戦える。

これで本番でも、もう相手の名前に臆することはなくなったと言えるか。いい内容の試合は保証されるか。次なる階段はそこではないだろうか。

10試合のうち、1試合はライオンになれるが、残りはネコでしたーでは、絶対に勝てない。ライオンを継続できるのか。メキシコ戦はそこに注目をしたい。その次に、ミスを減らすにはどんな心構えで?や、試合のマネジメントの方法などに取り組めばいいのではないか。

これからチームの、ベースを大きく変えることはリスクを伴う。やろうとしてること、崩し方はこの方法で勝負すべきかと思う。

ただやる人、メンバーはもっと試して、チャンスを与えて、チームに刺激を与えて欲しい。マリノスにも活きのいいのがいっぱいいますよ。

世界を驚かせる「準備」はできた。では勝つにはどうすればいいか。新しい血をいれて、流れを変えられるチームのジョーカーを作ること、これでもかと強豪との試合を(絶対にアウェーで)組んでストレスのある対戦相手との試合を続けることではないか。

それから私たちが信じること。もしちゃんとライオンのように勇敢に戦えているなら、勝っても負けてもピーピー言わない。ただし、ネコならそのときは戦え!と励まそう。

あのイタリア戦の日本代表はどこに行ってしまったんだい?と。

世界トップを内容で上回りながら勝てない、などという試合が一年前に経験できて本当に良かった。今は運と闘志を溜め込もう。

追伸、メキシコ戦は栗原勇蔵にチャンスをください。彼も戦える逸材ですよ。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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