【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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人の就職活動を笑うな

それを言っちゃあ、おしまいよということが世の中にはある。チャリティマッチにチャリティ目的で出場した、所属先未定の名選手に対して言う言葉が、キミ就活中?であったら、夢も希望もないと私は思う。

採用面接に来た若者に、人事担当者がなんでウチに入りたいの?と聞くのはいいけど、リクルートスーツを着てる若者を電車で見かけただけで、「行く先が見つからず大変そうだ」「どこの企業もまだまだ厳しいから」と、なぜ決めつけるのか。

昨日、国立競技場では東日本大震災の復興支援マッチとして、TEAM AS ONEJリーグ選抜のゲームが行われた。この前者のチーム編成は、3つのカテゴリーに分かれている。

1つ目は被災地である鹿島や仙台の所属選手。ここがベースで、監督やコーチもトニーニョセレーゾ監督、手倉森誠監督という顔ぶれになる。2つ目のカテゴリーは東北出身のJリーガー。広島の高萩や、FC東京の加賀、磐田の山本らが脇を固める。

そして最後のカテゴリーが、Jリーグ復帰のための就職活動と言われまくった松井大輔を代表格とする海外組だ。彼らは現在Jリーグに所属するわけでも東北とゆかりがあるわけでもないので「ゲスト選手」という扱いだが、実は25選手中8選手をしめる。はっきり言って多い。

安田(フィテッセ)、松井(スラヴィア ソフィア)、金崎(ニュルンベルク)、森本(アル ナスル)鄭 大世(水原三星)、大津(VVVフェンロ)カレン ロバート(VVVフェンロ)、指宿(オイペン)というメンバーは豪華だ、彼らがJリーグ選抜に散らばっていても、なんら違和感はない。

だが彼らは海外組であり、Jリーグ選抜に入るには無理がある。だからTEAM AS ONEという定義が曖昧なほうに所属する。そもそも残りの海外組は何をしてるかと言えば、ブラジルでコンフェデ杯を戦っている。所属チームで定位置をつかめていない、あるいはすでに対談が決まっていて来季は未定、などという状況が勝手に想像を掻き立てさせるのだと思う。だがそんなの大きなお世話である。

結果として、上記の何人かはこの1〜2ヶ月以内に本当にJリーグの中に就職先を見つけるかもしれないが、「就活だから一生懸命やってる」と周りが言っては、この場合はダメだ。なんで復興支援マッチという旗を掲げているのか、と。

そういう前提を弁えた上で松井大輔の一生懸命さは伝わってきた。就活モードが込み込みだったとしても。

ただあくまでも震災復興支援であり、多くの選手が試合後にこの取り組みを続けて行きたい、サッカーを通じて勇気を与えたいと言っていた。その純粋な言葉がすべてだと思う。

中村俊輔は全力のいつものJリーグでのプレーを見せることが最も大事だと言っていた。そんな気持ちの入ったプレーが見る人の心を揺さぶると。確かにリーグ中断中でコンディションも様々だったし、怪我しちゃいかん、怪我させちゃいかんというのは球際のプレーに現れていた。が、こんな企画をアディダスがやっていたのをご存知だろうか。

http://adidas.jp/blog/i/20130613-204629.html

選手の試合中のパフォーマンスデータを取得し、ディフェンスを振り切ってゴールに走り込むときや相手のカウンターに必死に食らいつくときなど、選手の全力プレーが象徴されるスプリント(最高速度に近いダッシュ)の回数を可視化。

そして試合終了後、”スプリント回数分のボール”を子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを通じて、被災地の幼稚園や保育園など新たにフットボールに触れる子どもたちへプレゼントし、次世代の育成と普及に繋げていきます。

今回のスペシャルマッチでは、中村俊輔選手(横浜F・マリノス)、槙野智章選手(浦和レッズ)、柏木陽介選手(浦和レッズ)、柴崎岳選手(鹿島アントラーズ)らがこのプロジェクトに賛同して参加を予定。(引用ここまで)

まだ結果は発表されていないが、きっと素晴らしい値が出るだろう。勝敗を超えたグッドパフォーマンスでチャリティが行われるって素晴らしいじゃないか。

何も代表に出るのがサッカーじゃない、J2のプレーヤーがJ1にあがることだけが目的じゃない。

コンフェデ杯も重要だが、いま目の前にある復興支援のほうが大事。

昨日みたいなのどかで真剣さが伝わる試合を、続けられたらいいと思う。

そして、中村俊輔。45分間の出場だったけど、よくチームをコントロールしましたね。闘莉王と槙野が脇目も振らずに上がって行く時に、あえて三列目に下がって、守備に備えていました。お祭りではなくて、本気というのをプレーで実際に見た気がします。ありがとうございました。あなたの姿を見て

、また憧れを持った東北の少年たちはきっと少なくなかったでしょう。

そんな純真なサポートの心を就活という俗っぽい話にしないでね。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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