【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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賢人は言う 「練習でできないことが、試合でできるわけがない」

昨日書ききれなかった、練習リポートをお送りしたい。

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・・練習見学。最高ですわ。日産スタジアムの距離感に慣れてしまうと、このマリノスタウンは手が届きそうなほどの距離にそれだけで鼻血が出そう。

10時からの練習開始だったのだが、我が家から1時間以上の距離、子供連れでもあり、10時半すぎの到着。本格的にボールを使った練習に突入していた。

オフェンス練習では、中盤の選手二人が一組になって、トップの選手にクサビのボールを入れる。それを受けて、三人でどう打開し、フィニッシュまでもっていくかというテーマや、そのボールが流れてしまった後に、サイドバックからのクロスがあがってフィニッシュなど、複合的な練習が行われていた。

まず光ったのは、我らが未完の大器、比嘉祐介サイドバック役としてあげるクロスの質はものすごく低調だったのだが、中央に入ったときは低空のダイビングヘッドを2発連発。推定300人の歓声が上がる。それ、足出したほうが確実やん!とツッコミたくなるような膝くらいの高さにも果敢にダイビング!この常人には予測のつかない動きは武器になるかも。それにしてもクロスの精度は目を覆うほど。蹴るたびに「あっ。ごめん」という声を出すのは情けない。ヨコハマエクスプレスによれば、今後はとにかく試合に出場してチームに貢献したいというから期待だ。韓国遠征でもフィジカルの重要さを再認識したというし。スター性は誰もが認めるところ、これは、という武器が欲しい。

全体練習の後半で行われたのは、7対7のハーフコートを使ったミニゲームだ。余計なスペースがほとんどなく、クリーンだが激しい、味方同士のぶつかり合いも見られる。

間近で見るJ1の選手のテクニックに驚く。微妙な体重移動や、目線の妙、つま先を使ったボールコントロールで相手を出し抜く。とくに意外(失礼!)だったのは、フジ君こと藤田祥史のちよっとした落としの胸トラップや、後ろ向きにボールを受けたときの前を向く動きだ。一言でいうなら、繊細、かつ豪快といったところか。前半戦とかく問題とされたのはマルキとの連動性、コンビネーションだったが、この選手の基礎能力は極めて高い。決定力はマルキのほうが高い。何とか共存をして欲しいのだが、例えは2トップでなくて、藤田をターゲットにして、マルキをシャドー的に使うのはどうなのか。あるいは思い切って、藤田を4-2-3-1の3の右として使うパターン。でもそれなら学の突破力が生きなくなるしな。

もう一つ、若手に求めたいのが、積極性だ。ベテランが多い中で自己主張をし、自分からしかけて、結果を出す。また、そのことで自信をつけて、主張ができるようになるというサイクル。ついこないだベルギーに旅立って、かの地で奮闘を続ける小野裕二が持っていたあの厚かましさが欲しい。その可能性を見せた選手が二人いる。2年目の熊谷アンドリューと、ルーキーの佐藤優平だ。

年齢別の日本代表として実績を積んできたアンドリューは、ルーキーだった去年からリーグ10試合に出場し、才能の片鱗を見せてきたが今季はベンチ入りするのも覚束なくなっていた。専門家によると課題はメンタル。裏を返せばフィジカルやテクニックは十分だ。

そのアンドリューが、球際強くボールを奪って遠目のシュートを放つなど存在感を見せた。ボランチでの出場はレギュラーの壁が厚いけれど、彼の身体能力の伸びしろはこんなものではないはずだ。

一方の佐藤優平は、ここまで出場時間は多くないが樋口監督の期待の高さが伺える起用をされてきている。現在のベストメンバーで後半、点を取りに行きたい場面で、投入できる存在になって欲しいと思われているようだ。それに必要なのは独特のパスセンスを発揮して敵のリズムを崩せるかどうか。またボールを奪われない強さも身につけて欲しい。この日の練習では、はたいて前に抜け出す動きがとても良かった。体もきれていたので、この調子を維持して、キャンプでもガンガンアピールしてほしい。

練習での場面場面での高いパフォーマンスが、試合中に発揮できるわけではない。また試合に必要なカン、間合いなどが練習では必要とされない。けれども練習でできないことが試合でできるわけがない、とは昔からよく言われることだ。

今日からキャンプは一週間ある。試合まではさらにもう一週間ある。だからまずは練習で監督を唸らせて、出場のチャンスを自分で作り出してほしい。

なお客席にいた、マリノスファンに無理やり連れてこられた感のある、マリノスに馴染みのない方が漏らしていた感想は「はぁー。普段から俊輔ってあんなうまいのかぁ。まとってるオーラが一人だけ違うなぁ」だった。この日も俊輔選手はキレキレでした。

再開が待ちきれない。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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