ホームでは初となるW杯本戦出場決定の瞬間を迎えた埼玉スタジアム2002で、栗原勇蔵は途中出場ながらピッチに立っていた。
そのような栄光のJリーガーは栗原の他には遠藤と今野だけだった。(先発の前田遼一は途中交代)埼スタなのに、レッズの選手は選ばれてもいない。これがJリーグの現在地なのかな。
ま、だからこそ勇蔵が投入されたことはものすごく誇らしかったのだが、あの交代の順番は…?? ザック大丈夫か。0-1のまま終わってたら、失点のプレーに関与してないのに勇蔵が入った途端に、と代表のサッカーの結果しか見ない方々に敗戦の原因扱いされかねなかった。そういう点でも引き分けという結果にはホッとした。極めてマリノスに偏った見方であるが。
Jリーグ誕生直後の、ドーハの悲劇でアメリカW杯出場を逃して以降はすべての大会で本戦に出場できている。これはものすごいことだ。そして本戦で仮に大きな結果が残せなくても、世のサッカーへの関心が少し高まるという特需があるという点でJリーグにとって、このW杯予選は死活問題だ。ただ、ほとんどのメンバーがJリーグではない海外組という現状でも、Jリーグに特需は起こるのだろうか。来年の本大会には、あと5-6人くらいのJの若手がメンバーに食い込んで欲しいものだ。
Jリーグの個々のクラブ経営はまだ危ういところが多く、個人的には債務超過なら下に落とすよ、というルールには賛成だ。何しろ私たちにはフリューゲルス消滅という過去があるから。
もうあんなことは繰り返してはいけないし、今ふたたび脱落者が出たら弱小クラブの破綻が連鎖反応するかもしれない。
つまり親会社からの資本投下は単なる延命剤にしかならず、もしあるときその資本投下が止まったら…。それが終わりの始まりになるじゃないか。
東洋経済のWEBに、横浜F・マリノスの嘉悦社長のインタビューが載っていた。改革者、リーダーとしてものすごい人だと思う。累積赤字トップ!のマリノスを立て直すべく、就任四年目。
要するに、強制降格をちらつかせられなくても、単体での黒字化を目指していた。独自のスケジュールとメソッドで。
だけれども、インタビューにもあるように2014年末までの期限はほぼ無理。
と、と、いうことはマリノスはJ2やJ3に落とされるのか!? 危機も危機だ!
とはならず、どうやら日産が助けてくれる模様。だから現状、我が軍が戦えなくなるということはない。
で、結局それは延命剤を手に入れただけであって、そこでメデタシになったらもっと問題だということだ。
せっかくの危機意識、改革意識が、「なんだ、結局は大丈夫じゃないか」という甘えの構造に戻るとしたら。
マリノスにとってはこの強制降格カードのタイミングがよくなかった。が、やるしかあるまい。選手、フロント、我々ファンができることをコツコツと。
やっぱりサッカーは楽しい、とW杯予選を見た多くの日本人が思ったはずなのだから。
コンフェデ杯が終わったら、次はJリーグ! 皆さん、宜しくお願いします!!
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