【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

ずっと僕たちの家で

金曜の朝も、僕は会社に向かう。その向かう姿はいつもと同じなんだけど、頭の中は明日の試合のことでいっぱいだ。もう待ちきれない。

それは僕の奥さんも、僕の三歳になる息子も同じで、週末のたった90分のために我が家では金曜の夜だって早く眠る。

何も日本代表がすべてじゃない。どこどこのラーメン屋で選手が飯を食ってた。家族で出かけてる姿を見かけた。そんな風に僕らの愛する選手たちはホームの町のそこら辺、にいる。

よくテレビや雑誌でみただろう。スペインのある町では、世界的名選手をつかまえて確かに子供の頃から上手かったけど、あいつは俺がおしめを替えてたんだぜって自慢する近所のオヤジとか、イングランドの港町ではスタジアムでアナウンサーをしていた名物ジジイが今のチームも強いけど60年代は特別だったとか勝手に優越感に浸ってみたり。ドイツには俺たち家族には皆、黄色い血が流れてるとホームチームへの忠誠を遺伝子レベルに組み込んで見せたり。

そういう生活に根付いた感じは、あまりにも歴史がある外国だけのものだと思ってたけれど、気がついたらもう僕らの足元にそんな話は転がっている。

中村俊輔Jリーグのことを自分の家だと評したが、僕らのようにJリーグを通じて家族の笑顔がますます増えている、そんな生活を送っているような人たちにとっても同じなのではないだろうか。

ホームチームがある、ホームスタジアムがある幸せが日本中に満ち溢れている。きっと金曜の夜のワクワクした気持ちは試合の高揚感だけど、どこか家に帰るホッとした気持ちを誰もが持ってる。

そんなホームがあるリーグのことも、僕たちみんながホームだと思ってる。

好きなチームが勝った方がいい。ファインゴールが見たい。そりゃ、僕たちの家でハッピーな物語を味わいたいから。けれど、どんな家にも楽しさや喜びと同じように、ちょっとした悲しさも怒りも詰まってる。

ずっとずっと、一緒に応援しよう。僕たちが、昔は良かったとか偉そうに、遠い目をして語れるようになるまで。それを半分不機嫌に聞いてる孫が、そのまた孫に語れるようになるまで。

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