先に結論を書くと、この試合のキーマンを一人あげるなら齋藤学だと思っています。
先の浦和戦で欠場していた学がいれば、あのように引きこもる展開にはならなかったのでは。磐田戦での仕掛け、それから味方のシュートの一つ手前での仕事。
一時期の迷える学はどこにもいません。ブラジルW杯に選ばれた直前期のような独特のオーラを身にまとっていると書いたら褒めすぎでしょうか。いえ、私にはそう見えます。
また彼がいることによって、中村俊輔の自由が増します。俊輔の今のキレではそうそう複数のチェックを剥がせるものではありません。しかし学がいれば、必然的にチェックは分散。
その時に、俊輔の本当の怖さが発動されるわけです。それがあの磐田戦での教科書に載るようなスルーパスだったわけですよね。アカン、あれだけでご飯三杯はいけるで。
と、あれだけ昨日のうちに中町公祐を激賞しておいて、蓋を開けたら学なわけですが、また広島戦で学が決めているイメージもありますよね。あ、伊藤翔さんも決めてるらしいですが。
昨年の2敗、いずれも広島がブロックを作ったところを全く崩せませんでした。しかし今年の広島は、さすがに満身創痍。佐々木翔の長期離脱はどう考えても痛い。さらに浅野、青山、千葉らの欠場が見込まれるとの報道もあり、ACLと昨年末のCWC激闘の余波があるのかもしれません。
（いや、佐々木を怪我させた大宮のラフプレーはゆるませんがね）
ただ、ピーターウタカと、ミキッチは元気いっぱいらしく、彼らに刺されて守られるのがよくある負けパターン。何かと点が入らない日産スタジアムで、出会い頭の失点だけは避けなければなりません。
やはり攻守に齋藤学。ハリルホジッチも来るらしいじゃないですか。俊輔や大久保に対して、若かったら…という意味不明のコメントを残す彼ですが、学をどう使うかは私たちも気になるところ。川崎対浦和じゃなくて、学の視察を選んだわけですから結果で示したいですね。
雨は、午前中で上がる見込み。程よい気温での試合になるでしょう。スタジアム周辺ではタイフェアも実施。新横浜に出かけてみませんか。
昨季王者を倒したら、はっきりと優勝争いが見えてきますよ。これは上位と中位を分ける大切な試合です。
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