何から伝えたらいいでしょう。白熱の攻防と鍔迫り合いの末に生まれた、興奮、感動。
とりあえず5行でまとめると、
・スタの雰囲気最高。道のりヤバい
・アデのお約束ゴールに意気消沈
・俊輔またもや神業FKに熱狂
・マルのスピードと落ち着いた逆転弾
・吹田に飯倉神降臨。PKストップ
と、これでもかとサッカーの魅力が詰まった試合を目撃することができました。
{{image:629457,medium}}
書きたいことは山ほどありますが、今日は試合内容について。
失点のシーン以外は崩されたというシーンはほとんどありません。このシーンは下平匠がパトリックを捕まえながらもヘディングで折り返され、そこにはフリーのアデミウソン。威力十分のボレーをおさえることができません。
そしてこの失点を機に流れはG大阪へと渡ります。マリノスは、中村俊輔のFKから中町公祐のヘディングが枠を捉えるも東口の好セーブにあう。
頼みの俊輔直接FKでは、蹴る瞬間にまさかの足を滑らせるというアクシデントもありました。
カイケは前線で孤立、守備も伊藤翔のようにマリノス式に慣れている選手と比べると、コースが限定できておらずそのことも、マリノスのペースにできない一因になっていました。G大阪も、やや引き気味にマリノスにボールを持たせるものだから、マリノスとしては苦手のパターンです。
流れを変えたのは、俊輔の2度目のフリーキック、直接叩き込んだそのプレーでしたが、直前のマルティノスが独特のリズムでファウルを受けたところも見逃せません。
足を滑らせないように、CKのように蹴り方を変えたと語った俊輔が放った軌道は、逆のゴール裏からは枠外のように見えました。
それがまばたきもできないほどの僅かな瞬間に、ゴールの右隅に吸い込まれていきます。入ったのか! 私は遅れて喜んでいました。やれやれまたかの表情の東口。その後ろには先ほどの足を滑らせた俊輔を笑ったガンバ側のゴール裏。
そちらを向いて笑顔で人差し指を口にあてる俊輔のゴールパフォーマンスは、まもなく味方に揉みくちゃにされます。カイケとマルティノスは驚いたでしょうか。ゴールの瞬間、アデミウソンは頭をかかえていましたね。
これで流れは完全にイーブン。前半に追いつけたのは本当に大きかったです。
後半は一進一退。俊輔のロングフィードから小林祐三の独特のドリブル突破、切り込んだ齋藤学からカイケへのクロス。決定機はどちらかといえばマリノスに多かったでしょうか。宇佐美のシュートは喜田拓也やファビオが懸命のブロック。
69分の宇佐美の抜け出しは、飯倉大樹が間一髪弾き出して、相手のコーナーキックへ。これが勝ち越しゴールにつながります。
宇佐美のコーナーキックをファビオが処理し、カイケが短くクリア。それをセンターサークル付近にいたマルがはたいて、学へ。
全速力のドリブル。行く手をさえぎるDFは金正也ただひとり。追いすがる井手口や藤春を追い越して、マルが学の視界に入ってきた。
学からのラストパス、そして東口の動きを冷静に見て、左足でゴールの隅へ。
あまりにも綺麗なカウンターは、自陣でファビオが触ってからゴールインまで実に13秒という電光石火のゴールでした。
このシーン、井手口のマルへの対応が稚拙だった印象があります。それはまた別の機会に。
残り10分でG大阪はロングボールをパトリックに集めます。しかし、これを弾き返す耐久戦はマリノスに一日の長。
しかしアディショナルタイムに宇佐美を小林が倒してしまい、エリア外での出来事ながらPKの判定。
思えば去年は2試合ともマリノス対ガンバはアディショナルタイムでの同点劇が起きており、これで3試合連続となるはずでした。
俊輔の耳打ちと、飯倉の決断が、職人と呼ばれた遠藤のPKを止めます。
新スタジアムでの勝利の瞬間を迎えたイレブン。途中出場の伊藤翔や兵藤慎剛、遠藤渓太も勝利に貢献しました。
投宿後にNHK総合のスポーツニュースに、俊輔の試合後インタビューが出ていました。それによれば「サポーターも含めた全員の勝利」と。
行った甲斐があったというものです。
フリーキックのことや、マルちゃんの警告を受けた後のヒヤヒヤさせる動きなど、まだ書きたいことは山ほどありますが、とりあえずはこの辺で。
今日もエキスポシティで遊び、大阪空港から帰ります。何者にも変えがたい喜びがアウェイにはあります。
次週はホーム浦和戦です。大観衆で盛り上げたいですね。
<br>
皆様の1クリックが更新の大きな励みになっています。ぜひよろしくお願いいたします。
[{{image:520275,small}}](http://soccer.blogmura.com/f-marinos)