待望の新戦力の加入がついに決まりました。ブラジル、フラメンゴから完全移籍でFWカイケの獲得を発表。ズバリ、これで上位進出のきっかけとなるのでしょうか。
加入が噂され続けた得点力不足解消の切り札です。当初は、マリノスがレンタル移籍を打診し、それをフラメンゴに断られるという経緯があったようで、カイケの名前が取り沙汰されるようになってから、数週間を経てようやくの合意に至りました。
まずは新戦力、それも待望久しいストライカーが加わることを喜びたいと思いますが、ここまでのスピードが遅すぎたことは否めません。
すでにリーグは開幕し、2節が終了。カイケの来日スケジュールはまだ明らかになっていませんが、来週中にチームに合流できたとしてもどの試合から使えるか、微妙なところです。
12日に新潟戦、19日に鳥栖戦の後は、23日にナビスコ杯で川崎戦。その後、リーグ戦は間が空いて4月2日に吹田でのG大阪戦になります。
どの試合から間に合うでしょう。現実的には、吹田でしょうか。去年、アデミウソンは初練習を行ったその週末の試合には出場していたわけですが、カイケの場合はフットバレーで膝を傷め、離脱していたという事情もあります。
無理は禁物。しかしながら、マリノスとしてはすぐにでも働いてもらいたいほど事態は逼迫しています。治療に最適と言われたマリノスタウンも今は昔ですしね。
カイケ以外カイケじゃないの。当たり前だけどね〜。ゼロの極みマリノスとしましては、もう現状打破に対する彼への期待が必要以上に大きいわけです。
カイケとしてはやりづらいですよね。シーズン中だけに期待と注目は一身に集中するし、自分一人だけが戦術理解、連携という点でビハインドしているわけですから。
アデミウソンだって本格稼働までには時間がかかりましたし。
プレー映像を見ると、まずは裏に抜けるスピードが魅力ですよね。ゴール前での落ち着きはさすがに素晴らしい。
JリーグのDF陣のクセやリズムを掴めば、オフサイドラインを手玉に取ってくれそうな感じはします。そして決定力は、アデミウソンより上なのはもう間違いないと思います。彼の存在によって、齋藤学や仲川輝人などが裏に抜けようとする動きもまた引き立つかもしれません。
エリク・モンバエルツのお眼鏡にもかなう補強がようやく成ったと言えるでしょう。
気になるのは2点。一つ目は、守備面でしょう。マリノスの1トップに求められる前線での追い込み、パスコースの限定など、これがどれほどすんなりとできるでしょうか。守備のタスクも忠実にこなせるといいのですが。
もう一つは怪我への耐性でしょうか。今回怪我した部位はもちろんケアが必要ですが、彼がはまればはまるほど、カイケへの依存が高まります。
まさにカイケ以外、カイケじゃない状態となります。そうなってから、もし怪我でもされたら、代わりは結局いないわけですよね。
アデ頼みがカイケ頼みになり、そしていなくなってしまったら。
今回の補強には、完全移籍のため移籍金が発生していますし、4年または5年とも言われる長期契約を結んでいるようです。したがって、予想以上に費用がかかったはずで、これ以上の補強はお財布的に無理なのかもしれません。
これからやってくる選手が怪我をしたら、という仮定は悲観的かもしれませんが、でも相当がんばってもらわないといけないのは事実。そして、長期離脱にはならなくても、コンディション不良でお休みの時、その試合でどうするのか。今のサッカーにまた戻って来る可能性が大です。
まずはどうか、メディカルチェックを無事にパスし、1日も早くチームに合流してくれますように。
その日取りは、まだ「最終調整中」なんでしょうか。
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