【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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新卒入団の多い年。「そこじゃない感」というけれど

新卒選手の入団は2〜3名が相場なんですね。最近の例をまとめてみました。大は大学生、ユはユースおよび高校生です。

09 大:渡邊 ユ:齋藤、端戸

10 大:松本怜

11 大:森谷、武田 ユ:小野、松本翔

12 大:比嘉 ユ:鈴木、熊谷

13 大:佐藤 ユ:喜田

14 大:天野純 ユ:北谷

15 大:仲川 ユ:田口、中島

16 大:新井、パク ユ:和田、遠藤

水曜日にDF パク ジョンスの新入団内定が発表された事により、2016年の新卒選手は4名になりました。11年以来の大量入団という事になります。

当然、選手は入る分だけ、出ます。11年は、あの「若返り」の年で、松田、河合、坂田らが退団しました。契約の残りの年数がどうか、という影響もあるでしょうが、今季もしくは来季にはいつもより多くの選手がクラブを去ることになりそうです。

理想は全員がすぐにレギュラー争いに加わり、全体がボトムアップされることでしょうけれど、なかなかそうはいきません。大学生と高校生では、少し位置付けが違います。甘いと言われるかもしれませんが、高校生にはまだ時間があり、大学生は初年度から、遅くても2年めには台頭しなければ厳しいでしょう。

過去の選手の動向からも「大卒2年説」は、あながち間違っていないように思います。

今回、2名ともセンターバックの候補生であることに戸惑いの声が上がっています。なぜ攻撃陣、とくにストライカーではないのか、という声です。

でも、アデミウソンクラスが獲得できる保証はなくても、やはり最前線のタレントは、即戦力どころか、チート級の選手でないと優勝争いが厳しいことは明らか。マルキーニョスロスで2年、苦しんでいるのですから。したがって新卒にそこは求めないというのは理解できます。

一方、「今年も堅守健在」とはよく言われます。その礎にあるのは、良質で屈強なセンターバックの存在です。

中澤佑二が全試合スタメンを張れなくなってから後継者を育てても間に合いません。バンデーラ、栗原勇蔵も来年には33歳になります。ファビオは世界で引く手数多のブラジル国籍、強烈な引き抜きが来た時に、中東オイルマネーに果たして抵抗できるでしょうか。

北谷、新井、パクを育てる。純粋培養の屈強なセンターバックに。

このうち、できれば2名、悪くても1名が、2017年シーズンまでに軸になること。これが中長期的に見た今の狙いと言えましょう。偉大な選手であればあるほど、後継者問題も大きくつきまといます。

ですから、ストライカー問題とは分けて考えるべきであり、「将来への投資」を考えると、昨年は中川、中島と攻撃面でのタレントを獲得し、今年は後ろを、というのは理に適っていると思います。

この補強計画に、モンバエルツ監督の意向が色濃く反映されているならば、チームカラーを尊重した上に、将来を見据えてくれていることが分かり、とても好感が持てます。

でも、選手の入れ替えが進むことは心配で、寂しいことですね。「ベンチに座っている栗原」など、守備陣を強化したいチームにとっては、飛び切り魅力的のはず。もちろん、20年以上マリノス一筋の勇蔵自身がすぐさまそれに乗る姿はとても想像できないのですが。

ベテラン、中堅はしっかりしているマリノスに、期待の若手がどれほど加わってくるか。これは長年の課題でもあります。だからこそ新卒の選手を温かくも、熱くサポートしていきたいものです。

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