【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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おめでとうのA契約。ラフィーニャは待望の合流。さらに強くなってほしい

A契約の条件である出場時間450分は、フル出場ならわずか5試合。だが若手選手がそう簡単に5試合フル出場することなどできない。

リーグ戦の柏戦、仙台戦と2試合連続で先発フル出場を果たした喜田拓也の出場時間が487分に達した。この2試合の働きだけ見ればいとも簡単にクリアしたように感じるが、2012年の2種登録から足掛け3年での到達だ。

レギュラーを掴みつつある、とはまったく思っていないだろう。この週末は間に合わなくても俊輔やラフィーニャがいよいよ帰ってきて、ベンチ入りすら熾烈な争いとなる。

喜田の魅力の一つが、気持ちの強さではないだろうか。プロ意識が高く、小学校3年からマリノス一筋のためにトップで活躍することは、育成組織にいる3千人の選手の思いを背負っていると考えが強い。

[4年前に、17歳で受けたインタビューを見かけた](http://www.townnews.co.jp/0113/i/2011/09/08/116804.html)が、内容は今と全く変わらず力強い。とにかく答える内容に「無駄な言葉とか言い訳が一切ない」のである。

プライマリーやユースでもタイトルを獲ってきたから、こんな強い選手になったのか、それとも強さがあったからいつも強いチームの中心人物でいられたのだろうか。

日本代表としても年代別の常連だ。16歳以下で選ばれて以降、毎年選出されてきた。今は外れてしまっているが、狙うは当然、来年の五輪出場。開催国ブラジルのアデミウソンとピッチ上で相まみえることになるかもしれない。

A契約になると、480万円という年俸の上限が撤廃される。プロ選手としての見習い期間が終わった、と言ってもいい。

だが案の定、本人のコメントには無駄がない。

「いろいろな人の支えがありA契約になることができましが、ここがゴールではないので、これからもチームの勝利のために全力を尽くします」

一応通過点なんで、周囲には感謝を表すけれど、何もまだ満足してないですよ。ま、そりゃそうだ。ただし、やはりおめでとうと言いたい。

プロになっても全く試合に出られない、つまりC契約のまま退団する選手はごまんといる。J1のマリノスならば、レンタルに出されずにマリノスの中で試合に出ている選手は本当に一握りだ。

榎本哲也栗原勇蔵くらいしか、ユース昇格からそのままクラブの看板選手として活躍している主力はいない。齋藤学端戸仁熊谷アンドリューもレンタル移籍を経験し、佐藤優平天野純のようにユースから大学経由の選手も多い。

移籍は全く悪いことではないが、一回も経験していないザ・生え抜き、バンディエラにはやはりロマンがある。

それにしてもハードルは高い。前述のように、俊輔、ラフィーニャが相次いでベンチ入りしそうだ。今週末の浦和戦ではまだ見送られるそうだが、つまり来週以降は試合出場する難しさが一段と増すことになりそうだ。

ラフィーニャも自分としては浦和戦から出られるようとようやくの復帰に強い意欲を示している。が、去年も焦って出場したことで患部が悪化しただけに、慎重に、少しずつ出場すればいいと思うのだが。端戸仁も、同時に全体練習に復帰し、これからの巻き返しを狙う。

明日は埼スタでの浦和戦、今出られるメンバーには全力を出し切って勝利を掴み取ってほしい。それが、来週以降の高レベルなチーム内の争いにつながり、さらにチームを強くすると、確信している。

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