【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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アデミウソンを獲ったのはシティか、マリノスか?

マリノスなのか、シティなのかという考え方が既にもうズレている、ということなのか。

先週の記事を今更紹介することになるが、[独占告白3 クラブ単一での収益は頭打ち。グループの強みを生かす](https://newspicks.com/news/890725/)

には、シティフットボールジャパン(CFJ)の利重代表のインタビューが掲載されている。

マリノスを買収する意思はない、などとする記事はこれまでにも本ブログで取り上げてきた。

当初、私を含め多くの人が誤解していたのは、マリノスの株を現在2割保有しているCFGがさらに経営に関与してくる、あるいは日産が多少保有株を残すにしても、完全なるCFG傘下になるものだと考えていたことだ。したがって、チームカラーがトリコロールからシティの水色になるとか、横浜シティ・マリノスに改名するとか、そんな想像につながったわけだ。

現在のところ、というか未来も含めて、買収の予定はないという。さらに今回のインタビューから言えば、CFGの傘下なのはあくまでもCFJであり、マリノスとの間の調整役と言えそうだ。あくまでもマリノスの独立は担保されている。

しかし、外部のコンサルタント的な位置づけかとも全然違って、ぐっと身内である。

それにまつわる興味深い質問があった。

アデミウソンの獲得を決めたのは、マリノスなのか、シティなのか」

答えは「マリノスとシティはすでに一体化しており、どちらが決めたということはない。シティの一員であるマリノスとして決めた」だった。

嘉悦朗社長が語ったように、今回の移籍はCFGの人脈とスカウト網なくして、実現は考えられなかった。アデミウソンが来ると決まってからも、なぜそんな大物がマリノスに?となかなか信じられなかったのも無理はない。

マリノスの課題は攻撃。

それを構築できる監督と、実行できるストライカーが不在だった。

だから、モンバエルツ監督、アデミウソンを選んだというのが利重氏の解説だ。

モンバエルツ監督を第一候補と選んだのも嘉悦社長だそうだが、最初に30人くらいの候補者リストがCFG側から提示されている。また、アデミウソンが欲しいとマリノスの決断をCFGに伝えた。これらのプロセスは当然、利重氏を介して行われたことになる。

昨夏の当時ユース2年だった和田昌士マンチェスターシティ短期留学も、コーチ陣の研修も、引き鉄をひいた人物。ヴィッセル神戸にも関わった同氏の存在は、今後ますます重要なキーとなりそうだ。

そのアデミウソンだが、来日から1ヶ月弱で、今や強烈な存在感を見せている。とは言え、マリノスが欲しかった純正ストライカーともちょっと違うことも明らかになっている。

モンバエルツ監督の真価もまだまだこれから発揮というところだが、現場のイメージと、獲得の結果にズレはなかったのか気になるところだ。CFGが絡むというプロセスが増えて、関わる人間も増えればズレは起きやすいものだし。

そして、アデミウソンマンチェスターシティに行くのか?という質問には、「そうなればいい。マリノスで活躍するということだから」と、その可能性を否定しなかった。

つまり、「活躍すれば渡英」が既定路線。そこそこなら、ヨーロッパの中で再レンタル。活躍できなければブラジルへ戻される。こんな感じだろうか。

選手の価格、格として、「マリノスで2年目」というのは考えづらい。

来年以降も同じようなモデル、武者修行レンタル枠で、大物がやってくるかもしれないが所詮は水物だ。

それに、アデミウソンと、タイトルに挑めるのは今年だけ。今後、マリノスのスタイルは確立していくとしても、中心となって牽引する助っ人選手は目まぐるしく変わるのだろうか。

危険もあるが、魅力もある。今までのJの常識におさまらないクラブへと、既に変わり始めているようだ。

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