【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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こういうゴールを待っていた。格別の1-0で「開幕」だ〜3節・鳥栖戦(ニッパツ) 1-0

アディショナルタイム、土壇場で1点を追う鳥栖のパワープレー。

ホルダーに一生懸命、プレスをかけるマリノスの選手たち。クロスが入れられずにたまらず鳥栖はボールを回す、というか下げる。そこでタイムアップ。

マリノスらしいシーンだが、初勝利にかけるマリノスの執念が好調の鳥栖を上回った象徴の場面ではなかったか。嬉しいモンバエルツ体制の初勝利だ。

なんといってもゴールシーンを振り返りたい。攻撃を組み立てるのは今や完全にアデミウソンの仕事に。兵藤慎剛齋藤学との連携はだいぶ向上したように見受けられる。

このアデミウソンという男、ピッチ全体を見ているような視野の広さを感じる。彼の特徴、出したがるパスの傾向などを周りがつかむほどに本領発揮ということになりそうだ。末恐ろしさを感じる。

小林祐三下平匠の両サイドバックが思い切って攻撃に加わる。ペナの中には兵藤と学。後ろからは三門も来ている。小林から下平に渡ったクロスへの鳥栖の寄せが遅い。

下平の右足シュートを谷口博之がブロック。それを狙っていたのが兵藤だった。FC東京戦で決定機を沈められなかった分、冷静に蹴り込んだシュートがネットを揺らす。

81分、ようやくの歓喜。この試合唯一の枠内シュートだった。とにかくここまで、フィニッシュが悪かったマリノス。皆も喜びを爆発させるというよりホッとしたという印象が強い。

とくにアデミウソンが最も安堵の感情を顔に表していて、最も何度も空を見上げ、神に感謝しているようだった。

偶発的な1点ではなく、なんとかブロックをこじ開けて、全員で奪ったような泥臭いゴールこそ、今のマリノスに必要なものだったかもしれない。

その後、アデミウソンは足をつり、代わりに入った伊藤翔齋藤学がキーパーを外してから入れた渾身のクロスを、遥か上空に飛ばす。なぜ、あんなにスペースがあるのに、トラップしない? 1-0にこだわりでもあったのか?

逃げ切りをはかるマリノスの最大の危機は、水沼宏太からのクロス。高くて強い豊田陽平が小林を振り切ってヘディングまで持っていくが、間一髪、守護神・榎本哲也が弾き出す。よく集中していた!

ただしこのシーンと、後半風上に立った鳥栖が攻勢を強めた時間帯を除けば、ゲームをコントロールしていたのはマリノスの方。

それを崩しきれず、シュートを全然枠に入れられなかったのもマリノスの問題であり、鳥栖の固さでもある。

試合後の森下監督インタビューでは、あのとき、集中力が少し切れたようだったという。それがあの場面で訪れたのも、決定力の乏しいマリノスからは千載一遇のチャンスだった。それを生かしきったことが素晴らしい。

遅まきながら、これでようやくスタート。試合前の栗原勇蔵の「自分たちがやっていることが正しいと自信を深めるために、勝利という結果が必要」という言葉に照らせば、自信をつかむ一勝となるだろう。

ナビスコを挟んで次は、鬼門中の鬼門、日立台での、柏戦だ。これも大事な一戦となる。

今年も大混戦のJ1は、3試合目にして全勝が消滅。(マリノス鳥栖を止めて貢献)

勝ち点4で13位のマリノスだが、首位との勝ち点差は3に縮まっている。ラフィーニャと俊輔というキーパーソンが4月には帰ってくるだろう。

反攻は、ここからだ。伸びしろはきっと大きい。

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