それは400年が経過した現代のJリーグでも通用する考え方である。
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疾きこと風の如く、はショートカウンターのこと、静かなること〜はリトリートではない。
これらはリーグを代表する監督を表しているようだ。
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風=風間八宏(川崎F)である。息子重用も今や昔。「名将」と呼ぶ人まで現れるほどに。首位浦和を追撃する一番手と目される。
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林=静かなること小林伸二(徳島)の如し。シーズン前はJ1初挑戦の割にはあまりにも静かな補強。そして静かに、試合前半から失点を重ねていたが、中断期間にはエステバン、さらには点取り屋としてアドリアーノの獲得が発表された。マリノスのラフィーニャ同様にガンバのおさがりだが、ラフィよりも実績は上。残留に望みをかけた補強である。
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侵掠(しんりゃく)すること火の如く、火はもちろん、前清水監督のアフシン・ゴド火である。決して悪い監督ではないのだが、勝負運がないというのか。負けっぷりが派手なのである。どちらかというと侵掠されるほうが目立ち、昨日付けで監督解任。地味めな戦力でがんばった方だと思うのだが。Jリーグは最近、海外での実績のある外国人監督に割と冷たい印象があるが、ゴド火監督クラスを大切にしなくていいのかしら。
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そして山。動かざること、山のごとしはもちろん樋口靖洋監督である。
[横浜・樋口監督 FW陣に奮起促す「点を取るべき選手が…」](http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/31/kiji/K20140731008660270.html)とスポニチに載っているが、この通り読むと、選手の能力と努力を批判しているようでせつない。
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もちろん選手獲得は強化部の仕事であり、マルキーニョスに代わるエースの獲得を誰よりも望んだのは樋口監督だろう。だが思い出せばよく分かる。あんなクラスはそうはいないのだ。
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伊藤翔はよくやっている。もっと成長すると信じているが今のところよくやっている。ラフィーニャはまだ評価には早いが、一人ですべてを打開するような存在ではない。
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であれば、戦い方を変えるしかないのではないか?2トップか、スタメンは誰かの前に、圧倒的なストライカーがいないからこそ、全員で、誰かで、点を取る意識とか。その辺りも樋口監督は頑固だ。
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要らない心配かもしれないが、新潟の川又が移籍するとかいう噂があるが、獲得は反対である。新潟のエースだった彼が、柳下監督の戦術に従わずベンチ外になっていると言われている。本当かどうかは知らないが、確執は決定的ですぐにでも移籍という話があるようだ。
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上司との折が合わないことは誰にでも起こりうること。だが何か歩み寄りの努力、期間がないままにすぐに移籍を選択するというのはいい考えだと思わない。しかも監督の指示に従わないのが真実なら、重大な職務規定違反だ。
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この話を聞いて真っ先に思い出したのは、渡邉千真である。マリノスのエースから控えになり、受け入れられず間もなくFC東京へ行った。その後、点を取ったり、取らなかったりで、エースとは到底呼びづらい。
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仮に圧倒的な能力があったとしても、単なる不調なのではなく、周りとの不協を起こしているのならば、そんな選手を取ってはいけない。柳下監督も相当らしいが、樋口監督も頑固オヤジである。不協を持ち込まれるのは勘弁だ。
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ま、動かざること…だからそんな心配は不要と思いますがね。念のため。
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それよりは、前向きな挑戦を選んできた伊藤翔を、ラフィーニャを、端戸仁を応援したいのである。
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あくまで2トップはオプションのようだが、決定機もこの2トップ時の方が多いように思う。頑固なのは樋口さんの長所でもあるのだが、ここの部分は柔軟に…どうでしょ?
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