【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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いやぁ、これには呆然。誰がJリーグを本当に守るのか

報道されている通り、理事会で決定された「2015年から2ステージ制&プレーオフ導入」が白紙に戻されることになった。発表から2ヶ月も経っていない中で突然、振り出しに戻ると言う。サポーターの反対を無視する形で拙速に決めた経緯があるが、本当に本当に、拙速だったようだ。

最大の問題点は負け得という抜け穴が存在したことだという。現行案ではスーパーステージという前期1位と後期2位、後期1位と前期2位が対戦し、さらに勝者同士が対戦する。その勝者は年間1位との決勝に挑むという図式だった。しかも試合数が削減されず、確実にプレーオフが行いたいために、例えば年間1位と前期1位に重複があった場合には、前期3位が繰り上がるという複雑なレギュレーションだった。

そのために、こういうことが起こりうる。

(スポーツ報知より引用)後期最終節で3位のAと1位のBが対戦。Aが負ければBの後期1位と年間1位が確定する場合、Bの重複した部分に3位のAが繰り上げ出場できるため、Aにとっては「負けたほうが有利」の状況になる。

もちろん負けた場合にAが3位のままなのか、など現実的には様々な要因があるが、決してフェアではない。八百長の温床にもなるかもしれない。さらにtotoというクジも存在する以上、こんな「決定的な欠陥」(中西事務局長)が許されるはずかない。もっと言えばサッカーに対する冒涜だ。

だがこんな簡単な話に、誰も気づかなかったのか。下記に9/20付の本ブログにいただいたコメントと、僕の返答を再掲したい。仮に今年のリーグ戦に2ステージ制を当てはめたらどうなるかというシミュレーションをしたのだが、そこではこの制度の歪さが出ていた。

引用ここから。一部、意味がわかりやすくなるように編集した。

今年に当てはめれば前期は、広島と大宮が36、横浜が34、浦和が31、です。

横浜はポストシーズンで大宮とはあたりたくないので、もし最終節前に年間1位を決めたら、最後の川崎戦は手抜きしてもいいかも。仮に川崎が後期の1位を狙えるなら、わざととらせるわけです。川崎は大宮にめっぽう強く、マリノスは川崎とくみしやすいので。

posted by マリノスファン

2013/09/20 12:50

マリノスファンさん、コメントありがとうございます。前期1位対後期2位、前期2位対後期1位のトーナメントを勝ち上がったチームが年間1位とやる仕組みだから、川崎に前期2位の大宮を潰してほしいという意味ですね。複雑なレギュレーションだから計算が難しそうです。ステージ優勝をわざと誰かに取らせる芸当ができるなら、両リーグ優勝で年間1位確保したいですね。それでもどちらかの2位に足をすくわれるならもう事故でしょう。

posted by vaphoon

2013/09/21 15:39

戦国J1では、なかなかこんな芸当をできるチャンスはないと思いますが、理論上はあり得るということです。

伝統的に試合運びが上手い鹿島や策士・ネルシーニョあたりなら、平気で仕掛けてくるでしょうが。(中略)納得感のある実施仕様の落とし込みが必要だと思います。

posted by マリノスファン

2013/09/23 16:53

念のため書いておくが、俺たちは気づいてたぜ!慧眼だぜ!などと言いたいのではない。素人のブログですぐ話題になるレベルなのに、本当に真面目に議論したのか?と言いたい。

プレーオフありきで議論らしい議論がなかったのではないのか。マスコミからも呆れる、とか杜撰とか、こき下ろされてるが、まあJリーグの現状に対する危機感とやらがどれほどのものだったのかは疑わしい。

ちなみに今年に当てはめると、すでに前期で1位広島と2位大宮のプレーオフ進出が決まっている。マリノスはもちろん年間1位枠でのファイナル進出となるはずだが、仮に後期の1位か、2位を狙わなければならなかったとした場合に、マリノスなら広島と大宮、どちらとやりたいだろうか。1位の広島とやりたいなら、後期は1位ではなく、2位になりたい。これも歪だ。まあ、これはギリギリ「負け得」ではなく、チーム戦略の中に収まりそうな話ではある。が、W杯や五輪のような予選リーグ後の決勝トーナメントの組み合わせを決めるという話とは違うだろう。Jリーグはリーグ戦がメイン、W杯や五輪はあくまでもトーナメントが本番でリーグはただの予選だからだ。このままではやはりリーグ戦が形骸化してしまう。

2ステージか1ステージかという議論ではなく、本当に盛り上げる方法は他にあるのではないか。どうしてもプレーオフに拘るなら、まずは「後戻り感が強い」などと言われる04年までやっていたチャンピオンシップ方式が一番おさまりがいいのではないか。

1ファンとしては、今の方式でマリノスの残り4試合の勝利をただひたする願うことがとても幸せな時間を過ごせている。これがシンプルで一番よいのだが。

この議論に一石を投じるためにできることは、今年の優勝争いを徹底的に盛り上げることだ。そのことをきっかけにマスコミの露出も増やしたい。クライマックスのスタジアムを満員にしよう。家族、友達を誘おう。友達じゃない人も誘おう。このブログを読むは読むけど、スタジアム行くほどじゃないよね、という方、今こそ行こう。これを残り4節、特に優勝に絡んでいるクラブでやりたい。その結果、今のままでもいんじゃね?という意見も広まるかもしれない。

最後になりましたがお陰様で、本ブログ開設から5ヶ月、昨日で100万PVを達成しました。日頃からご覧いただいている皆様のおかげです。その節目にこんな情けないニュースがトピックなのはガッカリでした。苦笑

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今後も肩肘張らずに読める、マリノスと俊輔と、Jリーグとサッカーそのものの応援ブログを目指していきます。また下記のランキングにおいても皆様の温かいクリックにおかげで、上位にランクインされるようになりました。そのことも併せて感謝申し上げます。

どうぞ今後ともよろしくお願いします。

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