28歳。一般的なサッカー選手のイメージとしても、「脂の乗ったいい時期」と言えそうな年齢である。俊輔がスコットランドで大活躍してたのも、カズがセリエAのジェノアに挑んだのも、この年齢くらい。山口素弘がW杯予選の日韓戦で伝説のループシュートを決めたのも同じ年齢。来年のW杯ブラジル大会を長友、本田、岡崎らはこの年齢で迎える。
マリノスの28歳、1985年生まれも実に頼もしい。
兵藤慎剛、中町公祐、小椋祥平、小林祐三。(小林は11月に28歳になる) 一学年下の86年には飯倉と天野がいる。マリノスにあっては、30歳以上の主力が多くいるために、兵藤世代は若手かのように思われるが、実績と能力を考えれば中堅、中心である。
常々、兵藤が言っているのは「俊さんをはじめ、このチームのベテランはすごいけど、俺らがもっとやらなくちゃという気持ちでいる。引っ張っていきたい」
大事なのはそれだ。フィールドに目を向けると、マルキが負傷を抱え、俊輔が徹底的に抑え込まれている。この二人で総得点の半分を叩き出しているのだから、そりゃ得点力は落ちる。だからこそ彼らになんとか打開してほしい。
目に見える形で、チームのリーダーシップを彼らが取ったら、さらにチームは一枚岩になり、より優勝に向けて盛り上がるのではないか。
とくに兵藤には二桁得点を期待したい。現在6得点で、マルキ、俊輔に続いて彼が二桁に届けばもう優勝は間違いないだろう。
中町と小椋は、富澤が出場停止の次節でコンビ復活となるだろう。マリノスの戦いの重要な位置を占めるボランチのバランスを見せつけてほしい。
そして小林祐三。安定感と貢献度がとても高く、安心して右サイドを見ていられる。対人の守備での集中力が素晴らしく、さらにクロスの精度も向上。まさに脂の乗った存在だろう。
だが、いずれもJ1のタイトルの経験はない。おじさんたちに遠慮などしてないだろうが、リーダーシップの世代交代はあっていい。より声を出し、より走り、より目立て。
これからの7試合は、彼らの戦いにも注目だ。
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