【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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息子と算数とマリノスと〜夏が来れば思い出す

ふと、選手の背番号の話題になった。

三歳の息子、シュンスケのマリノス愛が深まっていく中で、選手のフルネームに加えて、背番号まで記憶されるようになった。こちらは日々忘れることだらけだというのに、まったく子供の吸収力はものすごい。

確かそのとき学習用の絵本を見ながら、数字の勉強をしていたのだと思う。そのときの息子は、1はまだ判別できない。2は分かるらしい。なぜか25は読める。もちろん、中村俊輔のせいだ。なのに単体の5は怪しい。

スタジアムで聞く選手紹介が好きなシュンスケは録画した動画を繰り返し、繰り返し見ることで、オーレ!!と一緒に選手の背番号を覚えるようになった。ナカマチ、8番。ヒョードー、7番。学はときどきナマブになる。11番のような十の位が1の数字は苦手だ。俊輔の次に好きなナカザワユウジが22番だから、20番台は割と得意である。

逆引もできるようになった。

富澤は? にじゅななばん!

じゃあ、榎本は? いちばん!

やがてシュンスケの質問が始まる。4番は? 栗原だよ。2番は?天野だよ。 じゃあ3番は?

我が家がマンションの3Fにあることもあって、彼が一番最初に覚えて、かつ、お気に入りの数字は3番。当然聞かれるよね。

マリノスに3番の人は今はいないんだよ。

なんで?

ずーっと3番をつけてた選手がしんじゃったんだよ。松田選手っていうんだけど。

なんで、まつだせんしゅはしんじゃったの?

んー、急に病気になっちゃったんだ。みーんな、松田選手が好きだったから、3番は松田選手だけにあげることにしたんだよ。

んー、なんで?

そりゃもう、去年死んだ実家の飼い犬がいつまで死んだままなんだ?と聞くくらいだから、まだ何も伝わってないと思う。けど、マリノスを愛する限り、松田直樹をまるで知らない息子にも伝えていくべきと思うんだ。3歳の息子が、3人家族で、3階に住んでたら3が気になるはずだから。

まもなく今年もあの日がやってくる。松田直樹選手が倒れた次の日、僕は年に一回あるかないかの松本出張だった。病院を遠くから眺め、手を合わせて回復を祈った。信じられない気持ちだった。マリノスが特別好きなわけでもなかった僕だが、マリノスでも代表でも松田直樹のプレーや言動には心揺さぶられるものがあった。だから、僕なんかよりよほど松田直樹を愛した、横浜と松本の人々が受けたショックは想像して余りある。「松田直樹を忘れない。〜闘争人Ⅱ 永遠の章〜」(二宮寿朗著・三栄書房)を近ごろ読んで、初めて知ることも多かった。一人のにわかファンとしては、時計の針が戻せない以上、松田直樹のことを忘れないことしかできることを思いつかない。もちろん松本のファン、サポーターたちも。

ところで二年前、首位を走っていたマリノスだったが松田直樹逝去の直後の試合で敗れてしまった。そのとき俊輔が「マツさんが見てたら、ダセーなとか言うんじゃないですか」と喪章をつけた試合で勝利を奪えなかったことを自嘲気味に語ったことがすごく印象に残っている。

そのときの相手? 柏だよ、柏。いや、そのときどころか全然柏には勝ってないんだよ。そこと、やるんだ。また明日。

マンチェスターユナイテッドにも勝ったチームだからって、苦手はある。でも今度こそ勝つからさ。平日開催は行くのも帰るのもきっついけれど、息子との時間が取れる貴重な日でもあるので、一生懸命応援しよう。背番号の復習を一緒にしながら、ね。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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以下、マリノス公式ホームページより転載

2011年8月4日に亡くなられた故松田直樹さんの三回忌を迎えるにあたり、社団法人「松田直樹メモリアル」と連動して、8月4日(日)に、トリコロールワンみなとみらい店横の特設テントにおいて記帳台を設置いたします。故人を偲び「松田直樹メモリアルフラッグ」へのご記帳をお願い致します。

皆様からご記帳いただいたフラッグは、社団法人「松田メモリアル」に寄贈させていただきます。

【故松田直樹三回忌メモリアルフラッグご記帳】

■期日: 2013年8月4日(日) 10:00~18:00

■場所: トリコロールワンみなとみらい店横特設テント

※フラッグは3枚ご用意いたします。

※多くの方がお越しになられますので、ご記帳は皆さまがお書き出来るようにスペースをお考えの上、お願いします。

※献花、お手紙等は大変申し訳ございませんが、ご遠慮くださるようにお願いします。

※なお献花、お手紙をお持ちの場合は、弊クラブでお預かりして、社団法人「松田直樹メモリアル」にお渡しさせていただきます。